「5人に1人が軽い便もれや、下着への便付着(ちょいもれ便)」を経験している――2017年5月、衛生用品大手のユニ・チャーム <8113> が20歳から79歳の男女2万人に実施した調査で、そんな実態が明らかになった。「便もれ」の実態調査は極めて珍しく、貴重なデータであるが、注目されるのは年代別で大きな差はみられず、20代から30代でも 21.3%が「便もれ(ちょいもれ便を含む)」を経験していたことだ。ユニ・チャームは原因の一つとして「骨盤底筋(括約筋)」の緩みなどを指摘している。
今回はユニ・チャームによる「便もれ」の実態調査をみてみよう。
成人の5人に1人が「ちょいもれ便」の経験あり
「あなたは最近6カ月以内に便もれを経験しましたか?(軽い便もれや下着への便付着を含む)」
上記の質問に対して全体の約2割に相当する3,920人、5人に1人が経験ありと回答している。

経験者を性別で見ると、男性22.7%、女性16.5%で、男性は約4人に1人とやや高い傾向が認められた。


一方、年代別では、20~30代が21.3%、40~50代が19.3%、60~70代が18.4%と年齢が若い人のほうが経験する確率がやや高い傾向が認められた。

「便もれ経験あり」と回答した人の2割が、週に1回以上の頻度で経験
「便もれ経験者」に直近6カ月以内の便もれの頻度について質問したところ、回答の79.3%が「週に1回未満」であった。しかし、その一方で「週に1回以上」の頻度で便もれを経験している人も2割以上存在する。

また、直近6カ月の便もれの頻度を年代別でみると、20~30代が22.7%、40~50代が20.2%、60~70代が19.0%と、こちらも年齢が若い人の頻度に高い傾向が認められた。

便もれのきっかけは?
ちなみに、ユニ・チャームが別途調査した「便もれのきっかけ」(複数回答)では、「急な便意で間に合わなかった」が43.6%、「おならをしたときに」が43.5%と約半数を占めた(グラフ7)。続いて「いつの間にか」が19.8%、「重いものを持ったり、咳・くしゃみをしたときなどに」が9.3%などの回答もあった。

ユニ・チャームは便もれ(便失禁)の原因の一つとして「骨盤底筋(括約筋)」の緩みなどを指摘している。今回の実態調査では「便もれ(便失禁)」を一度経験した人は、いつ・何処で便がもれるかわからず、常に不安で仕方がない状態になっていると考えられる、とユニ・チャームは指摘している。■
(La Caprese 編集部)
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