特集:認知症共生社会

特集:認知症共生社会

2015年3月、厚生労働省が公表した『日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究』(厚生労働科学特別研究事業)によると、2025年に日本の65歳以上の高齢者人口が3,600万人以上に達し、そのうち19.0%が認知症を発症すると推計されています。いわゆる、高齢者の5人に1人が認知症になるとされる「2025年問題」です。

このような状況下、認知症の発症予防や治療、介護サービス等の拡充はもちろんのこと、認知症を患っている本人や家族を中心とした情報の発信や社会参加の支援も求められています。本特集では企業やシンクタンク、大学などによる研究成果や調査レポートに加え、「認知症共生社会」に向けた自治体の取り組みなど、認知症に関するさまざまな情報をお届けします。

AIに聞いてみた!:Graceの真善美

AIに聞いてみた!:認知症共生社会〜地域社会は認知症患者とどう向き合うべきか

認知症は、脳の機能が低下し、日常生活に支障をきたす状態のことです。認知症の症状には、記憶障害や見当識障害(自分がいる場所や日時などの基本的状況を把握する能力が失われ、日常生活が送れなくなってしまった状態)、理解・判断力の低下、実行機能障害、言語障害などがあります。誰もが安心して生活し、笑顔を共有できる地域社会を築くためには、当然のことながら、認知症を患う人々の尊厳も守られるべきです。
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「生活を楽しんでいる意識」が要介護認知症リスクを抑制する――順天堂大学大学院の研究成果

「生活を楽しんでいる意識」が要介護認知症リスクを抑制する――。2023年10月31日、順天堂大学大学院から、そのような研究成果が発表された。
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認知症における「肥満パラドックス」はAPOE遺伝子型で異なることを発見――国立長寿医療研究センターの研究成果

2023年7月21日、国立長寿医療研究センター(所在地:愛知県大府市)は、米メイヨー・クリニックとの共同研究にて、健常人や認知症者を含む2万人以上について、臨床および神経病理の面からも調査している米National Alzheimer’s Coordinating Center (NACC)のデータベースを用い「認知症における肥満パラドックスはAPOE遺伝子型で異なる」ことを明らかにした。
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エッセイ:『ぼっち・ざ・ろっく!』と音楽と認知症治療

音楽は心を癒し、気分を盛り上げるだけでなく、近年は脳の活性化や心身を整える効果も注目されている。音楽が持つさまざまな力を医療に応用した「音楽療法」だ。
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エッセイ:認知症リスク? 64.8%が自分の「もの忘れ」に危機感

シオノギヘルスケアによると認知症の予防には、❶食事や運動などの毎日の健康習慣とともに、❷脳に刺激を与え活性化させる「脳活」も有効……とされているという。
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エッセイ:運動習慣のある人は脳が4歳分若いことが判明

2023年8月10日にパナソニックグループが発表した、運動習慣についての実証および調査分析によると「運動習慣のある人は脳が4歳分若い」ことが明らかになった。実証および調査分析は、ブレインインパクトとセントラルスポーツとの共同で行われた。
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アルツハイマー病患者の「脳内の老廃物を洗い流す脳脊髄液の流れが滞っている」仕組みを解明。新たな予防法・治療法の糸口となるか?――順天堂大学の研究成果

2022年9月21日、順天堂大学の研究グループは、脳MRIによって「アルツハイマー病患者における脳内アミロイドベータ沈着と認知機能障害に脳クリアランスシステムの機能不全が関与している」ことを明らかにした。
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エッセイ:認知症共生社会を目前に浮上する、企業の「後継者不在問題」

「後継者難倒産」とは、法的整理(倒産)となった企業のうち、後継者不在のために事業継続の見込みが立たなくなったことに起因する倒産のこと。帝国データバンクによると、2022年度の「後継者難倒産」は487件発生し、過去最多を更新した。
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介護を「個人の課題」から「みんなの話題」へ。「OPEN CARE PROJECT」発足――経済産業省

2023年3月16日、経済産業省は介護を「個人の課題」から「みんなの話題」へ転換することを目指すプロジェクト「OPEN CARE PROJECT」を発足した。「OPEN CARE PROJECT」では、介護当事者や介護業務従事者、メディア、クリエイター、企業など多様な主体を横断して、介護に関する話題を議論し、課題解決に向けたアクションを推進する。
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三菱UFJ信託銀行、脳の健康度に基づいた「金融商品適合性チェック支援AIアプリ」のパイロット運用開始

2023年3月1日、三菱UFJ信託銀行は認知機能推定AIを金融取引業務で活用する日本初の「金融商品適合性チェック支援AIアプリ」のパイロット運用を開始した。「金融商品適合性チェック支援AIアプリ」は順天堂大学とグローリー、日本アイ・ビー・エムが共同で研究開発した認知機能推定AIを搭載したものだ。
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