アンチエイジングとして行いたい方法は「十分な睡眠」「ウォーキング、散歩など」――マイボイスコムが『アンチエイジングに関する調査』を発表

アンチエイジングとして行いたい方法は「十分な睡眠」「ウォーキング、散歩など」（複数回答）――2022年9月22日、リサーチ会社のマイボイスコムが発表した『アンチエイジング』に関するインターネット調査（2022年8月1日～5日）でそのような結果が判明した。

マイボイスコムは、伊藤忠系シンクタンクのCRC総合研究所（現：伊藤忠テクノソリューションズ）の社内ベンチャーとして1999年7月に設立したリサーチ会社で、インターネット調査の黎明期から、専門リサーチャーが品質重視のリサーチを提供している企業だ。『アンチエイジング』に関するインターネット調査は2012年に第1回目が実施され、今回で第5回目となる。

今回は『アンチエイジング』に関する最新の調査結果をみてみよう。

実年齢より「若く見られたい」人は全体の60％弱

「実年齢に比べてどのくらい若く、または年上に見られたいと思いますか？」

上記の設問に対して、実年齢より若く見られたい人は全体の60％弱に達した。性別では男性が50％弱、女性は70％弱で、女性により高い傾向が認められる。特に女性50～60代においては「実年齢よりも5～9歳程度若く見られたい」との回答が多くみられた。

具体的には、「実年齢よりも10歳以上若く見られたい」が13.3％、「実年齢よりも5〜9歳程度若く見られたい」が23.0％、「実年齢よりも1〜4歳程度若く見られたい」が20.7％となった。

一方で、「実年齢相応に見られたい」が28,3％、「実年齢よりも1〜4歳程度年上に見られたい」が0.6％、「実年齢よりも5〜9歳程度年上に見られたい」が0.6％、「実年齢よりも10歳以上年上に見られたい」が0.4％、「その他」0.4％、「特に気にしない」12.5％、「無回答」0.2％となった。

加齢によって気になる体や心の変化は「髪の毛」がもっとも多い

ちなみに、加齢によって気になる体や心の変化についての設問では（複数回答）、「髪の毛（薄毛、脱毛、白髪、パサつきなど）」が54.7％ともっとも多く、次いで「視力の低下・老眼」が51.6％、「顔のたるみ」が39.1％、「顔のしわ」が38.6％、「基礎体力の低下」が38.3％となった。

3人に1人がアンチエイジングを実践

一方、アンチエイジングに関することを行っている人は全体の28.2％で、ほぼ3人に1人が実践していることが判明した。性別では男性が20％弱、女性が40％弱で、女性により高い傾向が認められた。

アンチエイジングの実施内容（複数回答）については、「ウォーキング、散歩など」「エイジングケア用のスキンケア用品・化粧品、石鹸等の使用」が実施経験者の各40％弱となった。性別・年代別では、男性の30～40代で「運動・スポーツ、筋トレ」が第1位になったほか、女性の30～50代では「エイジングケア用のスキンケア用品・化粧品、石鹸等の使用」「紫外線対策」が上位2位となった。また、女性の70代では、「体によい食事」「歯の手入れや定期健診・治療」「ウォーキング、散歩など」が上位にあがっていた。

今後、アンチエイジングとして行いたい方法は？

アンチエイジングとして今後行いたい方法（複数回答）についての設問では、「十分な睡眠」が33.6％ともっとも多く、次いで「ウォーキング、散歩など」が30.6％、「規則正しい生活」が27.1％、「体によい食事」が25.3％、「ストレッチ、体操、ヨガなど」が24.0％……と続いた。

このほか、性別では女性で「エイジングケア用のスキンケア用品・化粧品、石鹸等の使用」「しみ・くすみ対策商品の使用」「美白効果のある商品の使用」「保湿効果のある商品の使用」「紫外線対策」といった回答も寄せられていた。

ちなみに、厚生労働省の『令和2年版厚生労働白書－令和時代の社会保障と働き方を考える』によると、2016年の日本人の平均寿命は男性80.98歳、女性87.14歳となっている。しかし、「健康寿命」については男性72.14歳、女性74.79歳であり、平均寿命とはそれぞれ約9年、約12年の開きがある。あくまで平均ではあるが、男性は最後の約9年間、同じく女性で約12年間をさまざまな病気等で「寝たきり」など健康問題を抱えて過ごすリスクを内包していることになる。

高齢化社会を迎える中、アンチエイジングは「健康寿命」を少しでも延ばすための課題として重要性を増すことになりそうだ。■

（La Caprese 編集部）