特集:アンチエイジング最前線

特集:アンチエイジング最前線

厚生労働省の『令和2年版厚生労働白書-令和時代の社会保障と働き方を考える』によると、2016年の日本人の平均寿命は男性80.98歳、女性87.14歳です。しかし、「健康寿命」については男性72.14歳、女性74.79歳であり、平均寿命とはそれぞれ約9年、約12年の開きがあります。つまり、男性は最後の約9年間、同じく女性で約12年間をさまざまな病気等で「寝たきり」など健康問題を抱えて過ごすリスクを内包しているのです。

高齢化社会を迎える中、アンチエイジングは「健康寿命」を少しでも延ばすための社会的課題といっても過言ではありません。本特集では政府系機関や企業、シンクタンク、大学などによる研究成果や調査レポートなどを中心にアンチエイジングの最前線をお届けします。

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なぜ、ガムを噛む時間が長い人ほど毛髪が太いのか? 薄毛予防の可能性も――ロッテの研究成果

2021年、ロッテ(本社:東京都新宿区)は「アンチ・エイジング医学ー日本抗加齢医学会」(2021年17巻2号)にてガムの咀嚼習慣と毛髪径に関する研究論文を発表し、「ガムの咀嚼時間が長いほど、頭頂部の毛髪が有意に太い」ことを明らかにした。
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炭酸にはどんな「美肌効果」が期待できるの?――花王の研究成果

2023年7月4日、花王(本社:東京都中央区)生物科学研究所・スキンケア研究所は、炭酸ガス(CO2)が経皮吸収された際に起こる組織内のpH低下に着目し、真皮の主要な構成成分であり皮膚の弾力性維持に重要なエラスチン、コラーゲン、ヒアルロン酸(細胞外マトリックス、以下ECM)の産生に与える影響を真皮線維芽細胞において評価した研究成果を公表した。結果は、低pHの環境下において、いずれのECM産生も促進することを見いだした。さらに、その作用メカニズムを解析し、細胞内シグナル伝達経路の一端を明らかにした。
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「お口の健康が全身の健康に影響すること」を知っていても、企業の歯科健診実施率は低い――サンスターの調査報告

サンスターが企業における歯科健診の取り組み・意識について調査したところ、「健康経営優良法人」認定企業の9割が“お口の健康が全身の健康に影響すること”を知っている一方で、企業内で歯科健診を実施しているのは、たった3割にとどまることが明らかになった。
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ローズヒップ由来の「ティリロサイド」が脂質異常症を予防する可能性――森下仁丹と近畿大学の研究成果

2023年8月30日、森下仁丹(本社:大阪市)は近畿大学薬学総合研究所・同大アンチエイジングセンター(本部:東大阪市)との共同研究を発表した。研究では森下仁丹の独自素材であるローズヒップエキスに含まれる「ティリロサイド」に、高脂血症などの脂質異常症を予防する働きがあることが明らかになった。
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「生活を楽しんでいる意識」が要介護認知症リスクを抑制する――順天堂大学大学院の研究成果

「生活を楽しんでいる意識」が要介護認知症リスクを抑制する――。2023年10月31日、順天堂大学大学院から、そのような研究成果が発表された。
AIに聞いてみた!:Graceの真善美

AIに聞いてみた!:知らないと損!「幸せホルモン」の増やし方

幸せホルモンは、ストレスを軽減したり、睡眠の質が向上したり、記憶力や免疫力を高めるほか、アンチエイジング効果なども期待できます。ウェルビーイングな人生を送るためにも、ぜひ幸せホルモンが増えるように生活習慣を改善したいところです。
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筋トレによる「血中成分の変化」が美肌効果をもたらす可能性――ポーラ化成工業と立命館大学の共同研究

2023年7月14日、ポーラ化成工業は立命館大学との共同研究で、①有酸素性運動と筋力トレーニング(以下、筋トレ)の両方が皮膚の弾力性と真皮構造を改善させること、②特に筋トレは真皮の厚みを増加させ、美肌効果など若々しい外見に貢献する可能性があること……を解明したと発表した。
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ヒアルロン酸は「肌」にどんな効果があるの?――花王がメカニズムを解明

2023年6月22日、花王(本社:東京都中央区)は表皮ヒアルロン酸の産生を高めることにより、十分な厚みがあり、うるおいとハリに満ちた表皮の形成につながるメカニズムを解明したと発表した。
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真皮のシミ肌環境を改善する新技術を開発。高周波電気刺激と植物エキスの組み合わせで――資生堂の研究成果

2023年6月6日、資生堂(本社:東京都中央区)は独自に設定した高周波電気刺激(RF※1)をベースとする特殊複合エネルギー(特殊RF)の照射と、オタネニンジン根抽出液を組み合わせることで、メラニン生成を抑制することに成功したと発表した。
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エッセイ:食欲の秋、肌老化にご注意を!

「糖化」とは余分な糖とタンパク質が結びつき、体温によって加熱されることで引き起こされるもので、「糖化反応」あるいは「メイラード反応」とも呼ばれる。この反応により、身体のさまざまな老化に関与する物質「AGEs(終末糖化産物)が生成される。
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