炭酸にはどんな「美肌効果」が期待できるの?――花王の研究成果
2023年7月4日、花王(本社:東京都中央区)生物科学研究所・スキンケア研究所は、炭酸ガス(CO2)が経皮吸収された際に起こる組織内のpH低下に着目し、真皮の主要な構成成分であり皮膚の弾力性維持に重要なエラスチン、コラーゲン、ヒアルロン酸(細胞外マトリックス、以下ECM)の産生に与える影響を真皮線維芽細胞において評価した研究成果を公表した。結果は、低pHの環境下において、いずれのECM産生も促進することを見いだした。さらに、その作用メカニズムを解析し、細胞内シグナル伝達経路の一端を明らかにした。