ベルタ(本社:東京都港区)が運営する女性ライフステージブランド「BELTA」は2024年2月20日、30代〜70代の女性572名を対象に実施した「不調」に関するアンケート調査を公表した。本調査報告では「30代以降の女性たちの不調に対する捉え方や対策」についての実態が明らかになった。
近年、更年期に特化したサービスの増加や、40代以降の社員をサポートする企業の取り組みが増えており「更年期障害」に対する認知と理解が広まっている。更年期障害における症状やそれらが現れる時期には個人差があるが、平均的には45歳から55歳の間に症状を感じる人が多いとされている。しかし、最近では「プレ更年期」という言葉も登場し、30代の女性が感じる不調についても目が向けられ始めている。
そこで、「BELTA」は30代以降の女性がどのような不調を抱えているのか、またその不調に対しどのような対策をしているのかを把握すべく、本調査を実施した。以下は、その要旨である。
これってプレ更年期? 30代以降の女性の「不調」の実態とは?
早い人は20代後半から不調を感じ始めている
まず、20代の頃に比べて不調を感じている人は、どれくらいいるのだろうか?
「20代の頃に比べて不調を感じることはありますか?」という質問に対し、90%の方が『はい』と回答した。多くの人が年齢の変化と共に不調を感じていることが分かる。また、いつから不調を感じたのかを聞いてみたところ、一番早い人は20代から不調を感じていたことも明らかになった。さらに、全体の66.2%は30代から不調を感じていると回答していた。
では、どのような不調を感じている人が多いのだろうか? 不調を感じていると回答した人に、その症状について聞いてみた。(複数回答可)
「どのような不調を感じていますか?」と聞いたところ、『疲労感(75.2%)』と回答した人が最も多く、『ダルさ(51.7%)』『目の疲れ(47.8%)』『頭痛(31.5%)』『イライラ(31%)』『手足の冷え(28%)』と続いた。
では、具体的に不調のきっかけや原因についてどのように捉えているのだろうか?
不調を感じている人を対象に「不調を感じるようになったきっかけや原因として、最も思い当たるものを教えてください」と聞いたところ『仕事(37.7%)』という回答が最も多く、『(不調を感じるようになったきっかけが)思い当たらない(36.3%)』『子育て(13.7%)』『出産(11.4%)』『その他(9.8%)』『パートナーとのコミュニケーション(4.7 %)』『病気(4.1%)』『介護(1.1%)』と続いた。
不調への効果的な対策を見つけられている人は1割未満!
不調を感じている人はどのように対処しているのだろうか? 対策方法について聞いてみた。
「不調に対して何か対策はしていますか?」と聞いたところ、最も多かった回答は『特に対策はしていない(36.8%)』であった。次いで『生活習慣を変える:食事・運動・睡眠(33.1%)』『医療機関を受診(13.5%)』『周囲に相談(8.2%)』と続いた。2~3人に1人は不調を抱えていながらも対策をしていないことが判明した。
では、実際に効果的な対処法にたどり着けている人はどれくらいいるのだろうか?
「不調に対する効果的な対策方法は見つかりましたか?」と聞いたところ、『効果的な対策方法を見つけた』と回答したのは全体のわずか7.2%にとどまった。9割以上の人が、不調に対する効果的な対策方法を見つけられずにいるということが判明した。
さらに、不調を感じた際に我慢をした経験があるかについても聞いてみた。
「不調を我慢した経験はありますか?」という質問に対しては、90%以上の人が『経験がある』と回答した。その理由について聞いてみると、『我慢しないと周囲(家庭や仕事など)に影響が出るから(55.1%)』という回答が最も多く、『我慢することが出来るから(18.7%)』『病気ではないと思っているので我慢するべきだと思うから(11.6%)』『どのように対処すれば良いのかわからないから(8.2%)』『周りに言ってもわかってもらえないと思うから(6.5 %)』と続いた。半数以上の人が、周囲への影響を気にかけて不調を我慢した経験があることが明らかになった。また、回答者の中には周りに言っても分かってもらえないと思っている人も一定数いることが判明した。
次に、同世代で不調を抱えている人がどれくらいいると思っているのか聞いてみた。
「同世代の人で不調を抱えている人はどれくらいいると思いますか?」という質問に対しては、『全体の約半数が不調を感じている』と思っている人が53.2%と最も多いことが明らかになった。また、『ほぼ全員』が不調を感じていると回答した人は全体の29.5%に留まり、実際に不調を感じている人の割合(9割)と大きく乖離していることも判明した。
6割以上が「不調が続くこと」への不安を抱えている
最後に、不調が続くことへの不安について聞いてみた。
「不調について効果的な対処法が分からず、この先いつまで不調が続くのか不安を感じた経験はありますか?」という質問に対し70.7%の人が『ある』と回答した。
不調を感じた時は、我慢しないで!
今回の調査で、さまざまな年代の女性が抱える不調の実態が明らかになった。一般的に「更年期」といわれる年代だけでなく、30代頃から不調を抱える人も多いことが判明した。しかも、ほとんどの人がその効果的な対策方法にたどり着けず不安を抱えている実態が浮き彫りとなった。
回答者からは「病気だと思っていないから」という理由で不調を我慢している人も散見された。BELTAは、本調査結果について、「疲労感や身体の痛み、イライラなどは身体からのサインの一つかもれません。また、アンケート結果でもわかるように、不調を抱えている人はご自身が思うよりもたくさんいます。不調を感じた時には、我慢したり放置することなく、周囲や病院に相談したり、和らげるために今出来ることがないか探してみるようにしましょう」とアドバイスしている。■
(La Caprese 編集部)