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エッセイ:侍ジャパン、WBC優勝への道。株式市場も「WBC関連銘柄」が熱い展開

wbc,関連銘柄
(画像= Canva、La Caprese)

野球の世界一を決定するWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で、日本代表「侍ジャパン」の快進撃が続いている。3大会ぶりのWBC優勝を目指す「侍ジャパン」は今週3月9日、初戦となる中国戦で先発を任された大谷翔平投手が最速160キロの豪速球とキレのあるスライダーを武器に4回を1安打無失点と好投、さらに自身のバットで2点二塁打を放つなど投打の二刀流で存在感を示す白星発進となった。翌3月10日の韓国戦では、先発のダルビッシュ有投手が本塁打を打たれるなど3回に3点先制されたが、その裏に吉田正尚選手の2点適時打などで4点を挙げて逆転、6回には大谷翔平選手のタイムリーなど打者9人・4長短打で5点を奪う猛攻で試合を決め、開幕2連勝を飾った。

球場で熱戦が繰り広げられる中、今週は株式市場でもWBC関連銘柄が熱い展開となった。「侍ジャパン」のオフィシャルユニホームパートナーで、レプリカユニホームなど公式グッズも販売しているミズノの株価は3月10日に一時 3,760円まで買われ、約4年7カ月ぶりの高値を付けた。「ダルビッシュ有選手モデル」などのグラブを販売するアシックスは3月8日に一時3,815円と7年7カ月ぶりの高値を記録、野球用品を手掛けるゼットも3月10日に一時420円と昨年来の高値を更新したほか、大谷翔平選手とアドバイザリー契約を結んでいるデサントは3月9日に一時4,200円の高値を付け、年初からの上昇率は29.0%に達した。

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栗山英樹監督の言葉は「投資の世界」に通じるものがある?

一方、3月9日の中国戦と10日の韓国戦を放送したTBSホールディングスの株価も上昇した。TBSホールディングスの株価は3月10日に一時 1,974円まで買われ、今年1月17日の安値1,456円から2カ月足らずで35.6%の上昇を記録した。同じく、11日のチェコ戦と12日のオーストラリア戦を放送するテレビ朝日ホールディングスの株価も10日に1,594円まで買われ、今年1月17日の安値1,278円から24.7%上昇した。

このほか、大谷翔平選手がテレビCMに出演するコーセーの株価は、3月9日に一時1万6,030円まで買われ、今年1月17日の安値1万2,590円からおよそ2カ月弱で27.3%上昇した。コーセーがスキンケアブランド『雪肌精』の日焼け止め「UVエッセンスジェル」の新テレビCMに大谷選手を起用すると発表したのは、WBCの開幕を控えた3月7日のことで、株式市場では大谷効果による業績期待が広がったようだ。一方、佐々木朗希選手とアンバサダー契約を締結しているロート製薬の株価も3月9日に一時2,669円まで買われ、3月1日の安値2,442円から1週間ほどで9.3%上昇した。

さらに、ビールを飲みながら野球観戦できるバーや居酒屋を運営するハブの株価も3月9日に昨年来高値となる1,003円を記録している。

3月10日の韓国戦後、侍ジャパンの栗山英樹監督は「最終的には点差が開いたようにも見えますけど、どちらに転んでもおかしくない試合だった。しっかり勝ちきれてよかった」と安堵した様子で試合を総括した。野球人として数々の勝負を経験してきた栗山監督の言葉は「投資の世界」に通じるものがあるように思う。侍ジャパンのWBC優勝への道は端緒についたばかりであり、株式市場の関連銘柄の動きとともに目が離せない展開が続きそうだ。■

(La Caprese 編集長 Yukio)

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