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エッセイ:認知症リスク? 64.8%が自分の「もの忘れ」に危機感

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(画像= KeyRabbits / 写真AC、La Caprese)

9月21日は国際アルツハイマー病協会とWHO(世界保健機関)が制定した「世界アルツハイマーデー」である。同日は、全国各地で認知症支援・普及啓発活動のテーマカラーであるオレンジのライトアップ等が実施される。東京都も認知症に対する関心と正しい理解を深めてもらうため、都庁第一本庁舎や隅田川に架かる橋梁10橋(白鬚橋、吾妻橋、駒形橋、厩橋、蔵前橋、清洲橋、永代橋、佃大橋、勝鬨橋、築地大橋)にて、オレンジライトアップを実施する予定である。

こうした中で注目されるのは、シオノギヘルスケア(本社:大阪府大阪市)が9月13日に発表した『第1回 全国もの忘れと脳活 大規模調査』である。調査は全国の40代〜70代の男女5,640人を対象に行われた。

調査では、全体の64.8%が自分の「もの忘れ」に危機感を抱いていることが判明した。家族の認知症の不安・兆候別では「配偶者に不安・兆候がある」層で85.1%に達したほか、同居・別居に限らず家族に認知症の不安・兆候がある層でも75.0〜80.0%と非常に高い危機感を抱いていることが明らかになった。(図1)

自分のもの忘れに対する危機感と認知症の不安・兆候の有無(%)
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(図1) 出典:シオノギヘルスケア『第1回 全国もの忘れと脳活 大規模調査』

また、性・年代別では、男性は年代による変化があまり見られない一方で、女性は40代で58.2%→60代で70.2%と年齢を重ねるにつれて上昇する傾向が見られた。(図2)

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(図2) 出典:シオノギヘルスケア『第1回 全国もの忘れと脳活 大規模調査』
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「脳活実践率」は40代〜70代で51.9%、70代女性は73.6%

シオノギヘルスケアによると認知症の予防には、❶食事や運動などの毎日の健康習慣とともに、❷脳に刺激を与え活性化させる「脳活」も有効……とされているという。そこで、脳を元気にする「脳活」の実態について調べたところ、普段の健康習慣以外の脳活13項目(図4)のうち、いずれかを実践している人は5,640人中2,928人で、脳活実践率は全体平均で51.9%となった。

脳活を実践している人は、男性が3,054人中1,436人で実践率は47.0%。女性は2,586人中1,492人で実践率は57.7%と、女性の脳活率により高い傾向が見られた。性・年代別では、年代が上がるにつれて実践率も高くなる傾向が認められ、男性の40代(32.4%)が最も低く、女性の70代(73.6%)が最も高い結果となった。(図3)

脳活実践率(%)
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(図3) 出典:シオノギヘルスケア『第1回 全国もの忘れと脳活 大規模調査』
実践している脳活ランキング
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(図4) 出典:シオノギヘルスケア『第1回 全国もの忘れと脳活 大規模調査』

(図4)が示す通り、実践している脳活ランキングでは「手指を動かすようにする」(34.4%)が最も高く、脳活実践者2,928人中1,008人が実践していることが明らかになった。次いで、「(脳活にいいという)クイズやドリルを解く」(31.8%)、「(脳活にいいという)ゲームをする」(31.3%)などが上位に並んだ。(図4)

厚生労働省が発表した『日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究』(2015年3月、厚生労働科学特別研究事業)によると、2025年に日本の65歳以上の高齢者人口は3,600万人以上に達し、そのうち19.0%が認知症を発症すると推計している。いわゆる、高齢者の5人に1人が認知症になるとされる「2025年問題(認知症共生社会)」である。当事者はもちろんのこと、社会全体としてこの問題とどう向き合うかが問われている。■

(La Caprese 編集長 Yukio)

特集:認知症共生社会〜予防から治療、そして共生まで
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