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エッセイ:ガムを噛みながらウォーキングをすると「エネルギー消費」が増加する?――ロッテと早稲田大学スポーツ科学学術院の共同研究

ウォーキング,効果
(画像= acworks / 写真AC、La Caprese)

筆者は朝5時半からウォーキングをするのが日課になっている。

当サイトの運営や企画などについて、毎朝1時間ほど歩きながら考えを巡らせている。2022年9月11日付の当連載『スティーブ・ジョブズ氏も実践――人間は歩くと創造力が60%も向上する』でも紹介しているが、歩きながら考えを巡らせると突然良いアイデアが浮かんだり、考えがまとまったりすることが多い。

筆者はこれを『朝散歩で一人会議』と呼び、連載タイトルにもしている。

朝ウォーキングで心がけている2つのこと

ところで、筆者は朝ウォーキングの際に心がけていることが2点ある。一つは起床後に十分な水分を摂取すること。寝起きの身体は汗をかき水分が不足しているので、そのまま運動すると脱水症状を起こす恐れがある。筆者はいつもベッドサイドのテーブルにミネラルウォーターのペットボトルを置いていて、朝起きると水分をとるのが習慣になっている。

もう一つはウォーキングをしながら塩タブレットや塩飴をなめること。特に夏場は熱中症の危険性もあるので、欠かさずに一粒なめるようにしている。今年の夏はダイエーで売られていた「塩サイダー飴」がお気に入りだった。

ウォーキング中の「ガム咀嚼」がエネルギー消費を増加させる?

ちなみに、菓子メーカー大手のロッテは、早稲田大学スポーツ科学学術院の宮下政司教授、濱田有香研究員らのグループとの共同により、「ウォーキング中のガム咀嚼が時間当たりの歩行距離およびエネルギー消費を増加させる」との研究成果を公表している。この研究成果は「Journal of Exercise Science & Fitness (2021年19巻3号)」に掲載された。

この研究は、手軽に行える身体活動の一つであるウォーキング中に「ガム咀嚼」を加えることによってどのような影響を与えるか、ヒト試験により検証したものである。

対象は22歳から69歳の健常な男女50名。研究では軽食を摂取し安静後、呼気代謝計測機を装着し、安静をはさみながら、同じ日にガム、もしくは、タブレットを摂取しながら、それぞれ15分間ずつウォーキングを行い、エネルギー消費量、歩行距離(速度)、歩幅、歩数、心拍数等を計測した。

その結果、ガムを咀嚼しながらウォーキングをすることで、タブレット摂取試行と比較し「歩行距離と歩行中のエネルギー消費の増加」が確認された。また、年齢層別の解析では、中高年層(40代から60代)においては歩幅の増加も確認された。「ガム咀嚼により生じたリズムやテンポが歩行テンポを上昇させ、その結果歩行距離の増加をもたらした可能性が考えられる」という。

ウォーキング中にひと手間「噛むこと」を加えることで、エネルギー消費がさらに大きくなるとは興味深い話である。ロッテは2019年に塩分補給ができる「塩小梅ガム」を発売しており、こちらも試してみる価値があるかもしれない。■

(La Caprese 編集長 Yukio)

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