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フタバ産業、株価は約1年で3倍に上昇。V字回復で純利益15.2倍増、トヨタ自動車の生産拡大も刺激材料

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※画像はイメージです。(画像= ソライロ / 写真AC、La Caprese)

2024年2月2日、東京証券取引所でフタバ産業の株価が一時1,027円まで買われ、昨年来高値を更新した。2023年1月5日の安値342円から約1年で3倍に上昇した計算である。

フタバ産業は、愛知県岡崎市に本社を置く自動車部品メーカーである。主にマフラーなどの排気系、車体などの金属部品等を取り扱っている。筆頭株主はトヨタ自動車で、2023年3月31日現在の持株比率は31.4%である。トヨタグループはフタバ産業の主要顧客でもあり、2023年3月期の売上割合が76.9%に達しているのも大きな特徴だ。このため、フタバ産業の業績や株価はトヨタグループの影響を受けやすい傾向がある。

後段で述べる通り、❶トヨタ自動車が、2024年の世界生産台数を約1,030万台とする計画を固め、2年連続で年間生産台数の過去最高を更新する見通しが伝えられたこと、❷フタバ産業が発表した2024年3月期・第3四半期(2023年4月1日~2023年12月31日)の連結業績が大幅な増収増益となり、V字回復を鮮明にしたこと、❸さらに、2024年3月期・通期(2023年4月1日~2024年3月31日)の連結業績予想で営業利益・経常利益・純利益を大幅に上方修正したこと……などが株価にも刺激材料となっている。

今回はフタバ産業の話題をお届けしよう。

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トヨタの生産拡大で、フタバ産業の業績期待広がる

1月15日、株式市場に「トヨタ自動車が2024年の世界生産台数を約1,030万台とする計画を固めた」とのニュースが広がった。同日までにトヨタ自動車が主要部品メーカーに通知したと日本経済新聞や読売新聞など複数のメディアが報じた。トヨタ・レクサスの両ブランドの年間生産計画(子会社のダイハツ工業、日野自動車は除く)で、内訳は国内が約340万台、海外が約690万台。実現すれば、年間生産台数で2年連続の過去最高を更新する見通しである。

2020年以降の新型コロナウイルス禍で、自動車生産に不可欠な半導体が不足していたが、ここにきて緩和傾向にあることから増産体制を整える方針のようだ。そうした中、トヨタグループを主要顧客とするフタバ産業の業績期待も広がっている。

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フタバ産業、純利益は15.2倍増

フタバ産業の業績を見てみよう。先週2月1日にフタバ産業が発表した2024年3月期・第3四半期(2023年4月1日~2023年12月31日)の連結業績は、売上高が前年同期比18.5%増の6,101億円、本業の利益を示す営業利益は同547.4%増の160億円、経常利益は同541.2%増の156億円、純利益は同15.2倍増の107億円と大幅な増収増益となった。

同期は、部品供給不足の影響で低下していた客先稼働が回復したことが増収増益を後押しした。セグメント別では、日本のセグメント利益が前年同期比10.0倍増の86億円と急増したほか、北米もセグメント利益が19億円(前年同期は22億円のセグメント損失)と黒字に転換、欧州のセグメント利益も前年同期比29.8%増の12億円と大きく伸長した。さらに、中国のセグメント利益も同36.9%増の24億円、アジアのセグメント利益も同63.4%増の14億円と好調に推移した。

ちなみに、フタバ産業は2022年度から2024年度の中期経営目標として『稼ぐ力を強化し、フリーキャッシュフロー(FCF)の増加をはかる』を掲げている。生産効率の向上などの稼ぐ力をさらに強化し、FCFの増加を着実にはかることで、株主還元にあてるとともに、有利子負債の返済、今後の成長への投資に配分する方針である。

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通期の各利益を大幅に上方修正

2月1日、フタバ産業は2024年3月期・通期(2023年4月1日~2024年3月31日)の連結業績予想について、売上で前期比14.4%増の8,100億円、本業の利益を示す営業利益で同147.4%増の190億円、経常利益で同131.7%増の180億円、純利益で同13.5%増の120億円となる見通しを示した。これは従来予想(2023 年10月30日公表)と比較して、売上は変わらずながら、営業利益はプラス26.7%、経常利益でプラス28.6%、純利益でプラス20.0%の大幅な上方修正となる。

フタバ産業は各利益を上方修正した理由について、北米セグメントにおける客先稼働の回復および全セグメントにおける収益改善活動が想定を上回ったことを挙げている。

引き続き、フタバ産業の業績や株価を注視しておきたい。■

(La Caprese 編集部)

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