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まんだらけ、株価は上場来高値。純利益は112.5%増、インバウンド復活も追い風

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(画像= ぽせ〜どん / 写真AC、La Caprese)

2024年1月22日、東京証券取引所でまんだらけの株価が一時2,594円まで買われ、上場来高値を更新した。2023年1月25日の安値937円から1年で176.8%の上昇である。

まんだらけは漫画やアニメ、ゲームのほか、アニメグッズなどの各種おもちゃ、コスプレ衣装、同人誌など、いわゆる「おたく」向けのあらゆるジャンルの商品を取り扱う店舗を運営する企業である。まんだらけの本社と本店の所在地である、東京都中野区の複合ビル「中野ブロードウェイ」は日本屈指のおたくの聖地の一つとして、外国人観光客にも人気のスポットとなっている。

後段で述べる通り、2023年の訪日外国人旅行消費額は5兆2,923億円で過去最高を記録したほか、年間訪日外客数もコロナ禍前(2019年)に比べて78.6%と8割程度まで回復が進んでいる。こうした状況下、まんだらけの業績もV字回復の様相を呈しており、株価にも追い風となっている。今回はまんだらけの話題をお届けしよう。

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訪日外国人旅行消費額が過去最高

1月17日、観光庁が発表した2023年の訪日外国人旅行消費額(速報)はコロナ禍前(2019年)に比べて9.9%増の5兆2,923億円で過去最高を更新した。

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出典:観光庁

国籍・地域別では、台湾7,786億円(構成比14.7%)、中国7,599億円(同14.4%)、韓国7,444億円(同14.1%)、米国6,062億円(同11.5%)、香港4,795億円(同9.1%)の順で多く、これら上位5カ国・地域で全体の63.7%を占めている(※小数点第2位以下を四捨五入しているため、5カ国・地域の合計値と一致しない)。また、費目別の構成比は、宿泊費が34.6%と最も多く、次いで買物代(26.4%)、飲食費(22.6%)の順で多い。

訪日外国人1人当たりの旅行支出は推計で21万2,000円で、コロナ禍前(2019年)に比べ33.8%増加した。国籍・地域別では、スペインが34万2,000円と最も高く、次いでオーストラリア(34万1,000円)、イタリア(33万6,000円)の順で高い。

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2023年の訪日外客数は2,506万人、右肩上がりの急回復

一方、JNTO(日本政府観光局)が同日発表した、2023年の訪日外客数は2,506万人で、コロナ禍前(2019年)に比べ78.6%と8割程度まで回復が進んだ。同年4月の水際措置撤廃以降、訪日外客数は右肩上がりの急回復を遂げ、単月では 10 月に初めて2019年同月比で100%を超えたほか、12月は273万4,000人で同月としては過去最高を記録した。

ちなみに、昨年3月に観光立国推進基本法に基づいて閣議決定した『第4次観光⽴国推進基本計画』では、①持続可能な観光、②消費額拡大、③地方誘客促進……の3つの柱が示されるとともに、旅⾏消費額・地方部宿泊数等に関する新たな政府目標が掲げられた。JNTOは、これらの実現に向けて、市場動向を綿密に分析しながら、戦略的な訪⽇旅⾏プロモーションに取り組んでいく方針である。

このような環境変化は、外国人観光客の人気スポットの一つでもある、「中野ブロードウェイ」に本社および本店を構えるまんだらけの業績にも追い風となっている。

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まんだらけ、純利益は112.5%の増加

2023年11月14日、まんだらけが公表した2023年9月期・通期(2022年10月1日~2023年9月30日)の業績は、売上高が前期比21.2%増の128億3,900万円、本業の利益を示す営業利益は同100.6%増の18億7,400万円、経常利益は同104.4%増の18億5,200万円、純利益は同112.5%増の12億4,800万円と大幅な増収増益となった。

同期は、新型コロナウイルス禍の行動制限緩和で、経済活動に緩やかな持ち直しの動きが見られたものの、一方でロシア・ウクライナ情勢の長期化を起因とした原燃料価格の高騰や、世界的な金融引締めに伴う景気減速懸念など先行き不透明な状況が継続した。そうした中、消費者の生活防衛意識や節約志向の高まりを背景に、中古商品業界全般に需要が盛り上がりをみせた。

このような事業環境のもと、まんだらけでは最新の商品からマニアックな希少品まで、新たな商材の掘り起こしと、その市場の創出と定着を図る方針を継続した。店舗では増床や改装を行い、ECサイトでは迅速なWeb掲載推進と掲載数の増加を実践し、店頭販売と通信販売の両面で品揃えの拡大と充実を進めた。

また、買い取りの強化告知などで、その取扱商品に対する世間の関心をとらえ、掘り起こした多種多様な商品は店頭およびWeb上で国内外を問わずに紹介しており、全世界のコレクターをはじめ一般の消費者まで幅広く、潜在的ニーズを引き出す営業活動を展開した。

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多数の良質な商品を買い取り、多様な品揃えで顧客満足度を高める

ちなみに、まんだらけでは基幹のPOSシステムに蓄積されたデータを用いて、買い取り実績のある商品は仕入から販売・保管の状況を一貫して把握し、需要動向や在庫状況に応じ迅速で的確な価値判断をすることによって、仕入の拡充を進めている。新規取り扱いの商品は、直ちにマスタデータを登録しており、登録後もまたデータ整備と更新を欠かさずに行い、常に最新の仕入動向に基づいた確度の高い販売可能性を追求し、他社に先がけてその魅力を伝え、市場の創出と育成を図っている。まんだらけでは、「適正価格で買い取る」という基本方針の徹底によって多数の良質な商品を買い取り、多様な品揃えで、消費者の満足度を高めている。

販売面では、まんだらけSAHRA(サーラ)を主力としたWeb通信販売が堅調な売上を維持した。これに独自の電脳マーケット「ありある」を加え、販路の拡大を推進した。同時に、まんだらけでは新型コロナウイルスの落ち着きを背景とした、来店機会の回復傾向を受け、店舗の増床や改装によって常に新しい店頭展開を図りながら、専門的な商品紹介と多様な品揃えの拡充を通じ、消費者の満足度を高めることで、売上増加に努めた。

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店頭販売や通販、イベントなど全世界に向け多様な販売を展開

2023年11月14日、まんだらけは2024年 9月期・通期(2023年10月 1日~2024年 9月30日)の業績予想について、売上高で前期比5.0%の134億8,100万円、本業の利益を示す営業利益で同7.3%増の20億1,100万円、経常利益で同7.2%増の19億8,600万円、純利益は同7.2%増の13億3,800万円となる見通しを示した。

まんだらけは今期の事業環境について、社会経済活動は緩やかな回復基調が続きながらも、中国経済の先行き懸念や、為替の円安基調、物価上昇など依然として個人消費の先行きは不透明との認識を示した。その上で、引き続き積極的に営業を展開する考えを明らかにした。

具体的には、①各店舗における買い取りを強化し、まんだらけの強みである希少で良質な商品の充実に努めるほか、②商品の店頭販売に加えて、まんだらけSAHRA(サーラ)を主力としたWeb通信販売、年6回開催しているオークション大会、独自の電脳ショップ「ありある」の定着化などを図り、全世界に向け多様な販売を展開、③その他、中野店をはじめとした全店舗参加による「大まん祭」を年1回開催し、定例の大規模販売イベントとして新規顧客層の獲得を図り、知名度の向上を目指す、④さらに、新たな通販倉庫設備を拡大……など、消費者に楽しんでもらえる新たな機会の創造と浸透を追求する方針である。

引き続き、まんだらけの業績や株価を注視しておきたい。■

(La Caprese 編集部)

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