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エッセイ:節電夏の陣!

節電,夏,2023
(画像= ラスラ / 写真AC、La Caprese)

昨日、およそ3カ月ぶりにエアコンの電源を入れた。

春の訪れとともにエアコンのコンセントを抜いていたのだが、6月の梅雨入りに伴う気温と湿度の上昇に抗うことができなかった。特に今週は湿度で90%超えが続き、「頭痛」「だるさ」など気象病(天気痛)特有の症状が出てきた。加えて、熱中症のリスクもある。このままでは仕事の作業効率にも影響するので、やむなくエアコンの除湿スイッチを入れた。

冬は厚着をしたり、身体が温まるものを食べたりしてエアコンの使用を極力抑えることができた。ユニクロの「ヒートテック」やニトリの「着る毛布」の大活躍で、電気代を前年同月の半額以下に削減することができた。冬はエアコンに頼らなくても(工夫次第で)意外と快適に過ごせるものである。しかし、夏になると話が違ってくる。薄着になっても、暑いものは暑いし、窓を全開にしてもジメジメとした不快感が消えない。先に述べた通り、気象病(天気痛)や熱中症のリスクも軽視できない。我が家の「節電夏の陣」は前途多難の幕開けとなった。

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今夏のエアコン「ガマン派」が44%!パナソニックの実態調査

ところで、パナソニックが2023年6月6日に公表した『2023年 エアコン利用に関する実態調査』によると、「今年の夏は節電のため、冷房の利用をガマンしようと思いますか?」という質問に対して、「強く思う」(9%)、「やや思う」(35%)を合わせて44%が今夏の“エアコンガマン派”であることが判明した。また、在宅時などでエアコンをガマンする理由についての設問では、「電気代がかかるから」が最も多い結果となった。調査はパナソニックの「エオリア」が今年5月に全国の20~60代の男女1,106名を対象に実施したもので、電気代の高騰が家庭のお財布を直撃する中、少しでも負担を減らそうとする意識が浮き彫りとなった。

節電,夏,2023

(図1) パナソニック「エオリア」調べ

節電,夏,2023

(図2) パナソニック「エオリア」調べ

エアコンのプロが教えるエアコン節電ポイント!

ちなみに、パナソニック エアーマイスターの福田風子さんは、夏の熱中症対策&夏のエアコン節電ポイントについて、以下の3点を指摘している。

①エアコンの冷房は室温28℃を目安に、適切な温度に調整する

まずエアコンの冷房は我慢せずに入れましょう。

設定温度については、例えばクールビズとしては冷房時の室温28℃で快適に過ごせる軽装が推奨されていますが、室温28℃はあくまで目安です。日当たり状況や建物状況などによっても「暑い」「寒い」の感じ方は変わりますので、お部屋の環境にあわせた室温調節を行ってください。

都度の温度調整がわずらわしい場合には自動運転もおすすめ。エアコンは温度と一緒に湿度も下げてくれるので、熱中症対策として効果的です。

②気流を活用することも重要!

冷たい空気は下に溜まりがちです。

室温に温度むらが出ないように、風向きルーバーを調整したり、サーキュレーターや扇風機などを併用したりして、なるべく冷たい空気を循環させるようにしましょう。また、エアコンの機能が低下しないように、フィルターの掃除も定期的にしておきましょう。

③輻射熱対策も忘れずに

窓から入る太陽光は遮光カーテンや、日射遮断フィルムなどで遮るようにして、エアコンを効果的に活用できるようにしましょう。

無理のない範囲で節電しつつ、エアコンはガマンせずに活用すること

冒頭で述べた通り、気温や湿度が上昇するこの時期は、気象病(天気痛)や熱中症のリスクが警戒される。福田風子さんは、「電気代を気にして『エアコン控え』が懸念される一方、夏は熱中症による救急搬送が急増するため注意が必要です。熱中症対策の観点からも、無理のない範囲で節電しながら、エアコンはガマンせずに活用することが大切です」と指摘している。

節電のために体調を崩してしまっては本末転倒である。
無理のない範囲で、「節電夏の陣」を乗り切りたい。■

(La Caprese 編集長 Yukio)

特集:気象病(天気痛)/天気と体調
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