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介護を「個人の課題」から「みんなの話題」へ。「OPEN CARE PROJECT」発足――経済産業省

介護,社会問題,認知
(画像= 経済産業省)

長生きしてみたい未来が、今はじまる。――2023年3月16日、経済産業省は介護を「個人の課題」から「みんなの話題」へ転換することを目指すプロジェクト「OPEN CARE PROJECT」を発足した。「OPEN CARE PROJECT」では、介護当事者や介護業務従事者、メディア、クリエイター、企業など多様な主体を横断して、介護に関する話題を議論し、課題解決に向けたアクションを推進する。

2025年、第一次ベビーブーム(1947〜1949年)に生まれた約800万人の「団塊の世代」が後期高齢者になり、日本は世界に類を見ない超高齢社会を迎える。少子高齢化・共働き世帯の増加という日本社会のメガトレンドを加味すると、自身の人生設計の中に「介護」というライフイベントを考慮せざるを得ないのは明白であり、介護の当事者も増加傾向になることが見込まれる。加えて、従業員の介護発生に伴う労働生産性減少によるインパクトも軽視できない。働く家族介護者(ビジネスケアラー)の課題に向き合っていくことは急務であり、仕事と介護の両立に関しては、介護休業・休暇等の制度的な対応に加えて、より実効的な支援が必要になる。

こうした状況を背景に、経済産業省は介護を「個人の課題」から「みんなの話題」へ転換することを目指すプロジェクト「OPEN CARE PROJECT」を発足した。概要は以下の通りである。

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介護を「個人の課題」から「みんなの話題」へ

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「OPEN CARE PROJECT」発足発表会 出典:経済産業省

「OPEN CARE PROJECT」の立ち上げを記念し、3月16日に発足発表会を開催した。発表会では、「OPEN CARE TALKS」(詳細は後述)の振り返りや、今後のプロジェクトに期待することについてトークセッションを実施した。

「OPEN CARE TALKS」3つのポイント

介護,社会問題,認知
「OPEN CARE TALKS」3つのポイント 出典:経済産業省

「OPEN CARE PROJECT」では、3月16日の発足に至るまでに、介護当事者、介護業務従事者に加え、クリエイターも交えた討論会「OPEN CARE TALKS」を3度開催。多様な背景を持つ参加者同士で、「介護」が抱える課題の共有から、解決に向けたアイデア開発に関する議論まで実施してきた。議論のポイントは以下の3つである。

ポイント①多様な背景を持つ参加者同士で議論を行う

介護当事者、介護業務従事者、企画者の3組が議論する場を設計。
異なる視点を持つ三者が意見を持ち寄り、議論を深めた。

ポイント②課題共有だけでなく、アイデア開発まで行う

介護に関する実態を把握すると共に、課題を解決するためのアイデアをみんなで議論。
トークセッションで出たアイデアは、実現に向けて、動くことも視野に入れる。

ポイント③TALKSで出たアイデアは、みんなで形に。

議論の中で出たアイデアは、みんなのもの。そのまま取り組んでみるのも、議論内容をもとにアイデアを考えるのも自由。

プロジェクトを通じて、コミュニティ拡充や社会機運の醸成を図る

「OPEN CARE PROJECT」は本プロジェクトの趣旨に賛同する団体・個人等が主体となる取組につき、ロゴマークの提供等を通じて後押しするとともに、介護当事者やクリエイターといった業種横断での対話・マッチングの場を設けることでコミュニティ拡充や社会機運の醸成を図る。

【参考】「OPEN CARE PROJECT」ホームページ
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/opencareproject/index.html

長生きしてみたい未来が、今はじまる。

「OPEN CARE PROJECT」ステートメント

長寿大国、日本。
生きる時間が伸びたことで、しあわせな瞬間も増えた。
だけど、 不安が増えたのも事実。
たとえば、認知症や老後資金に関する不安。

2025年、団塊の世代である800万人が
後期高齢者へ。

その前に、介護を誰かの問題だと片付けるのは、
もう終わりにしよう。

みんなで介護をアップデートしよう。
みんなで現状を知って、
みんなで課題解決するためのアイデアを考えよう。

ひとりひとりタイミングは異なれど、
介護は誰しもに関係があることなのだから。

長生きしてみたい未来が、今はじまる。

介護を、「個人の課題」から「みんなの話題」へ。
OPEN CARE PROJECT

特集:認知症共生社会〜予防から治療、そして共生まで
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