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サイボウズ、著名投資家の井村俊哉氏が大株主に登場。株価はたった1日で15.8%上昇、出来高は21.4倍に急増

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(画像= 笑顔のまんま / 写真AC、La Caprese)

2023年3月3日、東京証券取引所でサイボウズの株価が終値ベースで前日比15.8%高の3,035円に急騰した。人気のバロメーターである出来高は1,441万9,000株に達し、前日(3月2日 67万4,100株)の21.4倍に急増した。

この日、サイボウズが開示した『第26回定時株主総会招集ご通知』の大株主の記載欄(35頁)に、著名投資家で「億り人」として知られる井村俊哉氏の名前が記載されていたことが刺激材料となったようだ。井村俊哉氏が代表取締役社長/CEO(最高経営責任者)を務めるZeppyのホームページによると、井村氏は大学在学中の2011年に100万円を元手に株式投資を始め、2017年に通算運用益で1億円、2022年には50億円を突破した。また、井村氏の投資スタイルは「上場企業すべての決算に目を通し、精緻な企業分析でα(超過収益)を見極める。妥協なき情報収集と終わりなき深掘りを信条とし、一日十数時間を投資に捧げる」と紹介されている。著書に『年収3万円のお笑い芸人でも1億円つくれたお金の増やし方5.0』(日経BP社、2018年)、『1億円を作る! 億り人がやっている株探の超スゴい裏ワザ大全』(宝島社、共著、2021年)がある。

サイボウズの『第26回定時株主総会招集ご通知』の大株主記載欄によると、2022年12月31日時点の大株主上位10人のうち、井村氏は8位で、持ち株数は99万2,000株、持ち株比率は2.16%となっている。

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サイボウズ、今期は営業利益で288.4%増の見通しを示す

サイボウズは、グループウェア「サイボウズ Office」シリーズなどを手掛けるソフトウェア開発会社で、JPX日経中小型株指数の構成銘柄の一つでもある。2011年11月に提供を開始したクラウドサービスは、2022年12月末時点の契約社数で5万4,000社、契約ユーザーライセンス数は250万人に達している。また、2022年9月1日号の『日経コンピュータ』(日経BP発行)が発表した「顧客満足度2022-2023 クラウド基盤サービス(IaaS/PaaS)部門」において4年連続の第1位を獲得している。

ちなみに、サイボウズの2022年12月期(2022年1月1日~2022年12月31日)の連結業績は、売上高が前期比19.4%増の220億6,700万円、本業の利益を示す営業利益は同57.5%減の6億1,100万円、経常利益は同32.8%減の9億8,700万円、純利益は同88.0%減の6,600万円と大幅な減益となった。売上高は伸長したものの、従業員数の増加等による人件費の増加や、主に主力製品である「kintone」の認知度向上のためのテレビコマーシャル等の積極的な広告宣伝投資によるコスト増などにより利益は減少した。

ただし、サイボウズは2023年12月期(2023年1月1日~2023年12月31日)の連結業績予想について、売上高で前期比15.5%増の254億9,700万円、本業の利益を示す営業利益で同288.4%増の23億7,600万円、経常利益で同148.1%増の24億5,000万円、純利益で15億4,100万円と強気の見通しを示している。

著名投資家の井村俊哉氏が大株主に登場したことで、一躍脚光を浴びたサイボウズ。今後も業績や株価から目が離せない状況が続きそうである。■

(La Caprese 編集部)

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