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鳥貴族ホールディングス、株価は上場来高値。純利益は842.2%増、既存店売上高は27カ月連続プラス

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(画像= La Caprese)

2024年3月11日、東京証券取引所で鳥貴族ホールディングスの株価が一時4,710円まで買われ、上場来高値を更新した。2023年3月13日の安値1,933円から1年で143.7%の上昇である。

鳥貴族ホールディングスは、飲食業を展開する企業を傘下に置く持株会社である。その源流は、1985年に大阪府東大阪市にて開店した焼鳥屋「鳥貴族」にまでさかのぼる。以来、「焼鳥屋で世の中を明るくしていきたい」を企業理念に掲げ、事業活動を行ってきた。2021年2月には持株会社体制に移行。現在は「鳥貴族」を筆頭に、「TORIKI BURGER」「やきとり大吉」の運営企業等を傘下に置き、長期ビジョン「グローバルチキンフードカンパニー」を推進している。

後段で述べる通り、鳥貴族ホールディングスが公表した、❶2024年7月期・第2四半期(2023年8月1日~2024年1月31日)の連結業績が大幅な増収増益となったこと、❷2024年7月期・通期(2023年 8月 1日~2024年 7月31日)の連結業績予想を上方修正したこと、❸2024年7月期の年間配当予想を従来計画の10円から12円に増額修正したこと、❹2024年2月の既存店売上高が前年同月比で22.7%増となり、27カ月連続のプラスを記録したこと……が株価にも刺激材料となった。

今回は鳥貴族ホールディングスの話題をお届けしよう。

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鳥貴族ホールディングス、純利益は842.2%増

3月8日、鳥貴族ホールディングスは2024年7月期・第2四半期(2023年8月1日~2024年1月31日)の連結業績を公表した。同期の経営成績は、売上高が前年同期比31.3%増の200億4,600万円、本業の利益を示す営業利益は同358.4%増の16億6,100万円、経常利益は同361.8%増の16億7,600万円、純利益は同842.2%増の10億6,100万円と大幅な増収増益となった。

同期の経営環境は、新型コロナウイルス禍の行動制限緩和により経済活動の正常化が進む中、人流が増加するとともにインバウンドも回復し、国内の消費活動に大きく持ち直しが見られた。しかし、その一方でウクライナ情勢および中東情勢など国際情勢の悪化や為替の円安進行、原燃料価格の高騰、人件費の上昇など依然として不透明な環境が継続した。

このような環境下、鳥貴族ホールディングスは関東・東海・関西以外の新たなエリアへの「鳥貴族」の出店を継続したほか、TORIKI BURGERも関西のフードコートに出店した。「鳥貴族」の新エリアでの新規出店は、鹿児島県で初出店となる「鳥貴族 天文館店」、徳島県で初出店となる「鳥貴族 徳島両国橋店」、石川県で初出店となる「鳥貴族 片町店」、宮城県で初出店となる「鳥貴族 仙台国分町店」となった。また、2024年1月にはトリキアプリの総ダウンロード数が56万ダウンロードを超えた。

その結果、2024年1月31日時点の「鳥貴族」の総店舗数は635店舗(純増9店舗)となった。このほか、「やきとり大吉」他の店舗数は498店舗、「鳥貴族パートナーズ」は3店舗、「TORIKI BURGER」は2店舗で、グループ店舗数の合計は1,138店舗(純増4店舗)となった。

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既存店売上高は27カ月連続のプラス

3月8日、鳥貴族ホールディングスは2024年7月期・通期(2023年8月1日~2024年7月31日)の連結業績予想について、売上高で前期比22.6%増の410億1,000万円、本業の利益を示す営業利益で同112.5%増の30億1,200万円、経常利益で同110.6%増の30億1,000万円、純利益で同182.5%増の17億4,000万円となる見通しを示した。これは従来予想(2023年9月13日公表)に比べて、売上高でプラス2.6%、営業利益でプラス61.8%、経常利益でプラス63.3%、純利益でプラス67.8%の上方修正である。

鳥貴族ホールディングスは上方修正の理由について、①忘・新年会シーズンとなる第2四半期において主軸の鳥貴族の売上高が計画を大きく上回ったこと、②エネルギーコストの一服感や採算管理の徹底等により販売費および一般管理費が計画比で下振れしたこと、③そのため、各段階利益が前回予想を上回ったこと……を挙げている。

なお、冒頭でも述べた通り、鳥貴族ホールディングスは2024年7月期の年間配当予想を従来計画の10円から12円への増額修正を発表した。加えて、3月7日公表の2024年2月の既存店売上高は前年同月比22.7%増で27カ月連続のプラスとなった。

引き続き、鳥貴族ホールディングスの業績や株価を注視しておきたい。■

(La Caprese 編集部)

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