「温泉に入って肌がうるおった」「温泉で肌がなめらかになった」友人・知人などから、そんな話を聞いたことがないだろうか? また、インターネットで「美肌 温泉」と検索すると、さまざまな情報を得ることができる。しかし、中には「これって本当なのだろうか?」と思いたくなるような口コミもある。
そうした中で注目されるのは、島根県とポーラ・オルビスホールディングス(本社:東京都中央区)が、島根県の14の温泉宿のお湯について、「肌の角層や皮脂への作用」を科学的に分析したことである。ポーラ・オルビスホールディングスの化粧品研究の肌分析技術を活かした化学的分析の結果、各温泉が美肌作用を持つことが実証された。
今回は島根県とポーラ・オルビスホールディングスによる「温泉の美肌効果」に関する共同研究を紹介したい。
多年の化粧品研究で確立した「肌分析技術」を応用して分析
本研究では、島根県の14の温泉宿のお湯について肌への作用を検証した。ポーラ・オルビスホールディングスが多年の化粧品研究で確立した「肌分析技術」を応用し分析した結果、各温泉宿のお湯がそれぞれ美肌作用をもつことが判明。加えて、6種の美肌泉質に分類できることを見出した(図1)。さらに、それぞれの作用と関連する温泉成分も明らかになった。
ちなみに、今回の分析には源泉ではなく、実際にお客様の肌にふれる浴槽に注がれる温泉水を分析することにこだわった(図2)。
ウェブサイト「温泉×肌サイエンス」を公開
なお、ポーラ・オルビスホールディングスは、本研究の知見をまとめたウェブサイト「温泉×肌サイエンス」を公開している。今回分析した温泉宿の検索も可能で、自分にぴったりの温泉をお肌の調子やお好みに合わせて探したり、異なる作用の温泉を組み合わせ「きき湯」を計画したり、旅の行程に合わせて地域別に探したり、さまざまなニーズに応えるサイトである。この機会にぜひ活用していただきたい。■
(La Caprese 編集部)