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レーザーテック、株価は上場来高値。半導体製造装置で圧倒的シェア、生成AIやEVなど用途広がる

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(画像= シルバーバック2 / 写真AC、Canva、La Caprese)

2023年12月27日、東京証券取引所でレーザーテックの株価が一時3万8,300円まで買われ、上場来高値を更新した。今年5月2日の安値1万7,485円から7カ月半で119.0%の上昇である。

レーザーテックは、半導体検査装置やFPD(フラットパネルディスプレイ)関連装置、レーザー顕微鏡の開発・製造・販売・サービスを手掛ける企業である。特に先端半導体の製造に欠かせないEUV(極端紫外線)露光技術に対応したマスク検査装置では、世界で100%のシェアを持つ企業でもある。

ChatGPTに代表される世界的な生成AIブームに加え、EV(電気自動車)やIoTセンサー、自動運転など半導体の用途は広がっており、レーザーテックの半導体検査装置の需要拡大も見込まれている。こうした中、レーザーテックは2024年6月期(2023年7月1日~2024年6月30日)の連結業績予想について純利益で11期連続の過去最高となる見通しを示しており、株価のサポート要因になっている。

今回はレーザーテックの話題をお届けしよう。

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レーザーテック、半導体関連装置の売上が94.8%増

10月31日、レーザーテックは2024年6月期・第1四半期(2023年7月1日~2023年9月30日)の連結業績を発表した。同期の売上高は前年同期比83.9%増の473億500万円、本業の利益を示す営業利益は同20.8%増の102億7,900万円、経常利益は同18.3%増の109億2,900万円、純利益は同14.4%増の77億200万円と増収増益となった。品目別の売上高は、半導体関連装置が前年同期比94.8%増の417億8,100万円と急増したほか、その他が同21.4%増の1億5,500万円、サービスが同29.4%増の53億6,800万円といずれも好調に推移した。

同期は、エネルギーや原材料価格の高騰に伴うインフレ圧力の高止まりに加え、世界的な金融引き締めによる景気減速への懸念、さらには為替市場の急激な円安進行など、先行き不透明な状況が継続した。

こうした中、半導体業界では、スマートフォンやパソコンを中心とした最終需要が一巡したことにより、サプライチェーン全体で設備投資の調整局面が継続した。最先端のEUV(極端紫外線)リソグラフィを用いた半導体製造能力の増強や次世代製造工程の開発に関する投資は一定の水準で実施されたものの、メモリおよびロジックデバイスメーカーの多くは設備投資に対して慎重な姿勢を継続した。

しかし、その一方で、脱炭素社会の実現に向けたパワー半導体関連や、ChatGPTに代表される生成AI向けHBM(広帯域メモリ)など特定分野への投資は堅調に推移した。半導体市場は生成AIや普及が進みつつあるEVなど、さまざまな用途で中長期的に拡大すると予想されており、高まる地政学リスクへの備えという要因も加わって、世界各地で半導体工場の新設・増設計画も推進されている。

半導体デバイスの製造工程では、継続的な微細化による高性能化や消費電力の低減が求められており、レーザーテックが担う半導体製造装置市場も中長期的な成長が期待されている。

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半導体製造装置で圧倒的シェアを占めるレーザーテック

10月31日、レーザーテックは2024年6月期・通期(2023年7月1日~2024年6月30日)の連結業績予想について、売上高で前期比24.3%増の1,900億円、本業の利益を示す営業利益で同2.7%増の640億円、経常利益で同0.5%増の640億円、純利益で同1.8%増の470億円と従来見通し(8月7日公表)を据え置いた。見立て通りとなれば、純利益で11期連続の過去最高益となる。

注目されるのは、経済安全保障上の観点から半導体を自国内で製造しようとする動きが加速していることだ。

たとえば、熊本県ではTSMC(台湾積体電路製造)が現在建設中の工場に加えて、3番目となる工場の建設を検討していると報じられている。TSMCは日本初となる工場をソニーグループなどと共同で熊本県に建設中で、2番目となる工場についても建設を検討していることをすでに明らかにしていた。こうした中、ブルームバーグは11月21日、TSMCが新たに日本で3番目となる工場を熊本県内に建設する方向で検討を進めていると報じた。

一方、次世代半導体メーカーのラピダスは北海道に進出する大型プロジェクトを進めている。投資額は5兆円に及び、関連企業の進出は最大70カ所、新規雇用は最大3,600人が見込まれている。ちなみに、道経連等が設立した半導体産業の支援機関「北海道新産業創造機構」の試算によると、ラピダスの北海道進出に伴う経済効果は、今後14年間で最大18兆8,000億円に上るとしている。

上記のほか、欧米や台湾、韓国でも半導体工場の建設計画が進行しており、半導体製造装置で圧倒的シェアを占めるレーザーテックの業績・株価から目が離せない情勢が続きそうだ。■

(La Caprese 編集部)

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