記事内に広告が含まれています。

エッセイ:薄毛前線異常あり? おでこに指4本収まれば「薄毛」と見なされる?

薄毛,チェック
(画像= ACworks / 写真AC、La Caprese)

『薄毛の品格』をご存知だろうか? お笑いコンビ「ブラックマヨネーズ」の小杉竜一さんのエッセイである。薄毛というコンプレックスを強みに変えてきた小杉さんが、薄毛で悩む人に向けたシチュエーション別の「薄毛のコミュニケーション術」などのアドバイスが綴られている。ネタバレになるので詳細は伏せるが、薄毛に限らず加齢に伴うさまざまな変化や衰えとどう向き合うべきか、考えさせられた一冊である。

ところで、薄毛とは具体的に「おでこの広さ」で何センチからを指すのだろうか? 人それぞれ、薄毛の認識については異なると思われるが、この「薄毛の境界線」について大変興味深い調査レポートが公表されている。

2023年5月31日、「スカルプD」などのエイジングケア製品の製造・販売を行っているアンファー(本社:東京都千代田区)が公表した調査レポートによると、薄毛の境界線は6センチであることが明らかになった。

薄毛,チェック
(図1) 出典:アンファー

この調査は全都道府県各100人、合計4,700人(男女比50:50、20歳代~60歳代で各10人)を対象に行われた。調査では、4センチ~8センチの選択肢(図1参照)の中から、どれが薄毛に見えるか「薄毛の境界線」を回答していただいた。その結果、回答数の最も多かった薄毛の境界線は「6cm」となった。アンファーによると、6cmは、指の本数でおよそ4本としている。つまり、おでこ(眉毛の上から生え際まで)に指4本が収まる人は薄毛と見なされる、ということになる。

スポンサーリンク

新型コロナの影響は「薄毛前線」に及ぶ?

ちなみに、アンファーの「薄毛の境界線」に関する調査は2017年より実施しており、薄毛の境界線について、❶4cm・5cmと回答した人を「厳しい」、❷7cm・8cmと回答した人を「寛容」と分類している。

アンファーによると、薄毛の境界線は2019年から2022年まで4年連続で「7cm」と寛容であったが、今回の2023年版では「6cm」と以前より(薄毛に関して)厳しい目で見られていることが浮き彫りとなった。

薄毛,チェック
(図2) 出典:アンファー

アンファーでスカルプDのブランドマネージャーを務める吉川竜司さんは、薄毛の境界線が以前より厳しくなっている背景について、「コロナ禍におけるオンライン会議などで、以前に比べて自身の容姿に気付きを得る機会が増えています」と指摘。その上で「特に男性は、それをきっかけにスキンケアをはじめとした、容姿に対するケアを行う人が増えていると思います。それは、頭髪ケア需要の増加にもつながっているはずです。そして、自身の容姿に対する意識の高まりは、周囲を見る目にも表れ、薄毛の境界線が厳しくなったと考えております」としている。

新型コロナの影響が、薄毛前線(薄毛の境界線)にまで及んでいたとは驚きである。人生100年時代、私たちは薄毛に限らず加齢に伴うさまざまな変化や衰えと直面する。しかし、どのような変化や衰えがあろうとも、ブラックマヨネーズの小杉竜一さんを見習って、コンプレックスを強みに変えたいものである。■

(La Caprese 編集長 Yukio)

タイトルとURLをコピーしました