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ラクトフェリンの摂取が、空気の乾燥した環境において健常成人の口と喉の不快感を軽減することを確認――森永乳業の研究成果

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(画像= あおいことり / 写真AC、La Caprese)

2023年10月3日、森永乳業(本社:東京都港区)は玉川大学と実施した臨床試験において、健常成人がラクトフェリンを摂取することにより、空気の乾燥した環境における口と喉の不快感を軽減することを確認したと発表した。

空気の乾燥は、人々の健康や生活の質にさまざまな影響を及ぼすことが知られている。一方、ラクトフェリンは、牛乳から発見されたタンパク質の一種で、唾液や涙液にも含まれ、多彩な機能性を有している。また、ラクトフェリンは唾液や粘膜に存在する成分と相互作用することにより、水分を保持する機能が高まる可能性が試験管レベルの研究から示されている。そこで今回、健常成人がラクトフェリンを摂取することにより、空気の乾燥した環境における口と喉の主観的評価に及ぼす影響を臨床試験で検討した。

本研究の概要は以下の通りである。

森永乳業のラクトフェリン研究

本研究では、健常成人40名を無作為に2つのグループに分け、空気の乾燥していない部屋(室温20℃、相対湿度60%)で 1 時間過ごした後、ラクトフェリン100mgを溶かした水またはラクトフェリンを含まない水(プラセボ)のいずれかを1回摂取し、空気の乾燥した部屋(室温20℃、相対湿度20%)で2時間過ごしていただいた。あわせて、摂取前後で口と喉の主観的評価も実施した。そして、1週間後、上記2つのグループに前回とは逆の水を摂取していただき、再び同じ調査を行った。2回の調査結果を集計し、空気の乾燥した環境における口と喉の主観的評価に対するラクトフェリンの効果を検討した。

研究結果①ラクトフェリンの摂取により、「口の不快感」と「喉の不快感」が軽減した

空気の乾燥した部屋で過ごすことにより、「口の不快感」と「喉の不快感」は経時的に上昇した。これに対し、予めラクトフェリンを摂取することにより、プラセボの摂取と比較して、「口の不快感」「喉の不快感」は有意に軽減した。(図1)。

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(図1) 出典:森永乳業

研究成果②ラクトフェリンの摂取により、「喉の乾燥感」「口渇感」「飲み込みにくさ」が軽減した

より詳細な評価のため、口腔乾燥の調査に用いられる主観的評価も同時に行った。その結果、「喉の乾燥感」「口渇感」「飲み込みにくさ」も、予めラクトフェリンを摂取することにより、プラセボの摂取と比較して有意に軽減した。(図2)。

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(図2) 出典:森永乳業

以上の結果から、健常成人がラクトフェリンを摂取することにより、空気の乾燥した環境における口と喉の不快感を軽減することが示された。森永乳業は、空気の乾燥する季節や室内において、ラクトフェリンが人々の健康や生活の質に貢献することを目指し、引き続き研究を進める方針である。

なお、本研究成果は科学雑誌「Nutrients」に2023年9月18日に掲載された。

森永乳業のさらなる研究成果を期待したい。■

(La Caprese 編集部)

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