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丸千代山岡家、株価は上場来高値。営業利益は43.3倍、既存店売上は17カ月連続のプラス

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(画像= La Caprese)

2023年9月13日、東京証券取引所で丸千代山岡家の株価が一時4,460円まで買われ、上場来高値を更新した。今年1月30日の安値1,170円から7カ月半で281.2%の上昇である。

丸千代山岡家は、「ラーメン山岡家」などのラーメンチェーンを運営する企業である。その店舗展開は、全店舗直営・24時間営業を基本としているほか、出店条件として郊外のロードサイド、300坪以上の敷地面積、大型トラックが利用可能な駐車スペースを確保することなどを特長としている。直営店を基本としているのは、一定の品質・サービス・清潔さの水準を全店で維持・管理するとともに、店舗のスクラップ・アンド・ビルドを実施するためとしている。

後段で述べる通り、丸千代山岡家の①2024年1月期・第2四半期(2023年2月1日~2023年7月31日)の業績で売上高・各利益ともに同期として過去最高を更新したことに加え、②2024年1月期・通期(2023年2月1日~2024年1月31日)の業績予想を大幅に上方修正したこと、③2023年8月の既存店売上高が前年同月比で32.1%増と急増し、17カ月連続のプラスとなったこと……などが刺激材料となった。

今回は丸千代山岡家の話題をお届けしよう。

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丸千代山岡家、営業利益は43.2倍に増加

9月11日、丸千代山岡家は2024年1月期・第2四半期(2023年2月1日~2023年7月31日)の業績を発表した。同期の売上高は前年同期比45.3%増の116億1,700億円、本業の利益を示す営業利益は同43.3倍の4億7,600万円、経常利益は同18.3倍の4億9,300万円、純利益は同3.4倍の3億1,200万円となり、同期としては売上高・各利益ともに過去最高を更新した。

同期は、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化や長引く円安の影響による多方面での物価上昇懸念はあるものの、新型コロナウイルス禍の行動制限緩和を背景に消費活動は活発化し、景気は緩やかな回復を示した。そうした状況下、原材料費や光熱費、人件費や求人費など経営に必要不可欠なコストが軒並み上昇し、コスト面では厳しい状況が続く一方で、客数は順調に回復しインバウンド需要も拡大するなど、業績面では急速に回復の兆しが見えてきた。

丸千代山岡家の具体的な取り組みは以下の通りである。

創業以来初の月商20億円を達成

今年4月、丸千代山岡家は原材料費、人件費、水道光熱費の上昇に対応するため一部商品の価格改定を行った。しかし、それでも客数が減少することなく好調をキープし、5月には創業以来初の月商20億円を達成した。さらに、7月には5月に達成した月商を上回り、単月としては過去最高の売上高を記録した。

新規店舗展開については、7月に滋賀県長浜市に滋賀県内初出店となる長浜店、札幌市に味噌ラーメン山岡家狸小路4丁目店をオープンし、同期末の店舗数は180店舗となった。また、6月には既存店である旭川永山店を改装して、リニューアルオープンした。

従業員トレーニングを継続的実施、販促活動も推進

また、同期は商品やサービスの質を落とさないために、各店舗の売上高に応じた適正な人員配置に合わせた人材確保と従業員トレーニングの継続的な実施、安定的に商品を提供するための主要食材を中心とした食材の確保と備蓄の強化を実行した。

加えて、来店動機の訴求効果を狙ったテレビ・ラジオによるCMやSNSを活用した情報発信やクーポン提供などの販促活動にも継続的に取り組んだ。先述の通り、アフターコロナ以降は客数増加や価格改定に伴い1店舗当たりの平均売上が上昇しているが、今後も商品やサービスの質を落とさないための施策および販促活動に注力する方針である。

DXやSDGsも積極的に推進

このほか、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進策として、消費者向けのサービス強化や多様化するニーズに対応するため、キャッシュレス券売機の全店導入を計画しており、今期中の全店入れ替えを目指している。

また、SDGs(持続可能な開発目標)として、❶農業事業での自社栽培ネギを関東エリアの店舗へ納品し、消費者へ安心・安全で質の高い商品を提供、❷リサイクル事業として北海道エリアの一部店舗から回収した使用済豚骨の肥料化やペットボトル、段ボールを自社回収しリサイクル化を実施し、食の安全や地球環境に配慮した経営を継続的に取り組んでいる。

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既存店売上は17カ月連続のプラス

9月11日、丸千代山岡家は2024年1月期・通期(2023年2月1日~2024年1月31日)の業績予想について、売上高で前期比31.2%増の245億円、本業の利益を示す営業利益で同94.5%増の10億円、経常利益で同80.3%増の10億5,000万円、純利益で同35.3%増の5億6,000万円となる見通しを示した。これは従来予想(3月16日公表)に比べて、売上高でプラス20.1%、営業利益でプラス84.2%、経常利益でプラス75.0%、純利益でプラス76.7%の大幅な上方修正である。

丸千代山岡家は上方修正の理由について、新型コロナウイルス感染症の行動制限による影響が収束したことにより、売上高が前年同月を大きく上回る状況が続いており、今後も当初予想以上の増加が見込まれることを挙げている。コスト面では、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化や円安の影響により、原材料費やエネルギーコストの高騰に加え、労働力不足に伴う人件費や求人費用の増加も続いているが、徹底したコストコントロールを行い増収増益に努める考えを示した。

なお、冒頭でも述べた通り、丸千代山岡家が9月8日に発表した2023年8月の既存店売上高は前年同月比で32.1%増と急増し、17カ月連続のプラスとなった。既存店の客数は同29.0%増、客単価は同2.4%増だった。

引き続き、丸千代山岡家の業績や株価を注視しておきたい。■

(La Caprese 編集部)

特集:外食産業「復活」への期待
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