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日焼けにより、運動時の疲労が高まることを確認――コーセーの研究成果

日焼け,疲労,対策
(画像= FineGraphics / 写真AC、La Caprese)

「日焼けにより運動時の疲労が高まることを血中の疲労マーカーの変化から確認」――。 2024年4月16日、コーセー(本社:東京都中央区)からそのような研究成果が公表された。さらに、本研究では屋外での運動時に日焼け止めを使用することで疲労感が軽減される可能性も確認されている。コーセーは本研究成果について、日焼け止めの価値を従来の美容目的に加え、運動時の疲労軽減まで拡張できることを示唆しているとの見解を示している。

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(図1) 運動時の疲労に対する日光の影響 出典:コーセー

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日焼けにより、運動時の疲労が高まることを確認

紫外線はシミやシワの原因の一つであることが知られており、その対策は美容において欠かせない。長期間紫外線を浴びることは目立ったシミやシワにつながるため、世代を問わず、早期からの紫外線ケアが推奨されている。

一方、日差しの強い日に運動するとよりいっそう疲れを感じるように、近年では「紫外線と疲労」の関係にも注目が集まっている。つまり、運動時に紫外線対策をすることで、疲労を軽減し、運動パフォーマンスの向上に繋げられる可能性がある。すでに、目から入った紫外線は酸化ストレスを生じ、疲労を感じさせることが知られているが、肌への紫外線の影響、すなわち日焼けと疲労の関係については十分な科学的検証がなされていないのが実情であった。そこで本研究では運動時の日焼けと疲労の関係、および日焼け止めによる疲労軽減の効果を検証した。

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日焼けと運動時の疲労の関係

まず、運動時の日焼けと疲労の関係を明らかにするための試験を行なった。試験に同意した健康な男女20名に、半そで半ズボンの日焼けをしやすい服装で屋外にてエアロバイクを漕ぐ規則運動を120分間行ってもらった(図2)。この際、紫外線保護メガネを着用してもらうことで、目からの紫外線の影響を除外した。また、同様の試験を日の当たらない屋内でも実施した。

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(図2) 試験の様子 出典:コーセー

疲労は疲労学会「抗疲労臨床評価ガイドライン」に掲載されている2種の血中の疲労マーカーおよび疲労感のアンケートにて評価した。疲労マーカーとしては、疲労の一因である酸化ストレスを計るd-ROM(diacron reactive oxygen metabolite)および、疲労からの回復力の指標となる抗酸化力を示すBAP(biological antioxidant potential)を用いた。それぞれの項目について、運動前、運動直後、運動終了30分、60分、90分、120分、180分後に測定し、各測定時での疲労の変化について統計解析を行なった。

その結果、d-ROM、BAPのどちらも屋外での数値が大きく、d-ROMでは運動終了30分後、BAPでは運動終了90分後において有意な差が得られた(図1)。このことから、目からの紫外線の影響を除外した環境でも、日焼けにより運動時の疲労が高まることが確認された。

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日焼け止めの運動時の疲労軽減効果

次に日焼け止めによる疲労軽減効果を検証した。試験参加者全員に上記と同様に屋外にて、日焼け止め(雪肌精、スーパーウォータープルーフタイプ)を肌の露出部位すべてに塗布した場合、塗布していない場合両方の条件でエアロバイクでの運動をしてもらった。

その結果、日焼け止めを使用した場合の疲労感は使用しなかった場合と比較して、運動終了直後から180分後まで有意に低くなることが確認できた(図3左)。また、血中の疲労マーカーのBAPにおいて、日焼け止めを使用した方の数値が運動終了30分後に低くなる傾向が認められた(図3右)。これらについては、日焼け止めの新しい価値研究の糸口となるため、今後はさらに詳しい検討を行う。

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(図3) 屋外運動時の日焼け止めの疲労軽減効果 出典:コーセー

本研究により、日焼けは運動時の疲労を高めること、そして日焼け止めは美容目的での使用に加え、運動時の疲労軽減の面でも有用となる可能性が示された。コーセーは本研究成果について、「日焼け止めの価値を拡げ、より多くのお客さまにご利用いただくきっかけになります。今後も独自の価値提案を実現する研究活動を推進していきます」との見解を示している。

引き続き、コーセーの研究成果を期待したい。■

(La Caprese 編集部)

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