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なぜ、魁力屋の株価は3カ月で114%上昇したのか?

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(画像= La Caprese)

魁力屋は、ラーメン店「京都北白川ラーメン魁力屋(以下、ラーメン魁力屋)」等の飲食店を展開する企業である。ラーメン魁力屋の1号店がオープンしたのは2005年のことであった。創業者で代表取締役社長の藤田宗氏の「子供の頃、家の近くにあった屋台のラーメン」の思い出が開業のきっかけになったという。たった一杯のラーメンで人を幸せにすることが出来ることに商売の原点を見出し開業したラーメン魁力屋は、2023年12月31日時点で135店舗(直営店103店舗、FC加盟店等32店舗)を展開する企業に成長した。

そんな魁力屋は2023年12月15日に東京証券取引所スタンダード市場への上場を果たした。初値は公開価格を30.1%上回る1,822円(高値1,888円、安値1,610円、終値1,680円)であった。その後も、魁力屋の株価は上下に変動を繰り返しながらも水準を切り上げ、2024年3月18日には一時3,445円の高値を記録した。2023年12月15日の安値1,610円から3カ月で114.0%の上昇である。

後段で述べる通り、魁力屋が公表した、❶2023年12月期・通期(2023年1月1日~2023年12月31日)の業績が増収増益となったことに加え、❷2024年12月期・通期(2024年1月1日~2024年12月31日)の業績予想についても増収増益の見通しが示されたこと、❸2024年12月期の年間配当予想を前期比1円増の16円に増配する方針を示したこと……などが株価のサポート要因になっているようだ。

今回は魁力屋の話題をお届けしよう。

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魁力屋、営業利益は78.3%増

2月14日、魁力屋は2023年12月期・通期(2023年1月1日~2023年12月31日)の業績を公表した。同期の経営成績は、売上高が前期比20.1%増の105億8,300万円、本業の利益を示す営業利益で同78.3%増の6億7,900万円、経常利益は同6.2%増の6億8,100万円、純利益は同24.3%増の3億9,000万円と増収増益となった。

同期の外食産業は、エネルギーおよび原材料価格の高止まりや人件費の高騰、深刻な人手不足といったマイナス要因が見られたものの、一方で新型コロナウイルス禍の行動制限緩和による経済活動の正常化を背景とした外食需要の高まりや、為替の円安進行によるインバウンド需要の増加などのプラス要因も見られた。

このような経営環境下、魁力屋は商品・販売施策として、2023年2月から3月にかけて「焼きめし定食半額祭」、春から夏にかけては「生ビール祭」、夏休み期間中は「お子さまフェア」、10月には「餃子半額祭」を実施した。また、期間限定商品では、「鶏白湯ラーメン」「冷やし肉つけ麺」「スタミナ中華そば」「黄金塩雲吞麺」「あご煮干し醤油ラーメン」「にんにく背脂醤油ラーメン」「北海道濃厚味噌らぁめん」等を季節毎に販売し、多くの消費者の好評を得た。さらに、既存顧客の来店頻度向上策として、6月に「創業感謝祭」を開催し、来店した消費者に「特製醤油ラーメン無料券」を配布したほか、「トッピング無料券」「100円割引券」等の各種クーポンを配布した。こうした商品・販売施策の結果、上記の通り増収増益を達成することとなった。

なお、同期は2023年8月に九州エリア初出店となるゆめタウン久留米店、12月にはパーキングエリアにおいて2店舗目となる遠州豊田PA上り線店を出店するなど、年間15店舗を新規出店した。一方で、ラーメン魁力屋イオンモールりんくう泉南店を含む2店舗を退店し、FC加盟店等へ3店舗を移行した。その結果、2023年12月31日時点の店舗数は、ラーメン魁力屋135店舗(うち直営店103店舗、FC加盟店等32店舗)、中食事業等10店舗の合計145店舗となった。

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今期も増収増益を予想、年間配当予想も増配の方針

2月14日、魁力屋は2024年12月期・通期(2024年1月1日~2024年12月31日)の業績予想について、売上高で前期比11.2%増の117億7,000万円、本業の利益を示す営業利益で同9.1%増の7億4,100万円、経常利益で同9.5%増の7億4,700万円、純利益で同16.3%増の4億5,400万円と増収増益となる見通しを示した。

魁力屋は、まず今期の経営環境について、足元の経済動向は新型コロナウイルス禍の行動制限緩和により、人々の生活もコロナ禍以前の生活に戻りつつあるとしながらも、不安定な国際情勢による資源・エネルギー価格の高止まりや世界的なインフレ圧力による物価上昇等は継続しており、先行きは依然不透明との認識を示した。また、外食産業では、経済活動の回復により外食需要は確実に高まりつつあるものの、今後さらなる需要拡大のためには、国内人口の減少や少子高齢化による労働人口の減少等による慢性的な人手不足の解消が課題になるとの見解を示した。

その上で魁力屋は、①2024年12月期・通期の売上高は、外食需要の拡大と積極的な出店を継続していくこと等により昨年を上回る水準で推移することが予想される、②利益面では原材料価格の高止まりや人件費の上昇等の懸念材料はあるものの、売上高の増加等により昨年を上回る見込みで、上記の通り、増収増益となる見通しを示した。なお、冒頭でも述べた通り、魁力屋は2024年12月期の年間配当予想を前期比1円増の16円に増配する方針も示した。

引き続き、魁力屋の業績や株価を注視しておきたい。■

(La Caprese 編集部)

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