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毎日歩かなくても大丈夫? 1日8,000歩、週1〜2回の「歩く習慣」で死亡率が低下――京都大学などの研究グループが発表

ウォーキング,効果,頻度
(画像= Beruta / 写真AC、La Caprese)

「1週間に1〜2日でも1日8,000歩以上歩く人は、歩かない人に比べて死亡率が低下する」2023年3月29日、京都大学と米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の研究グループは国際学術誌「JAMA Network Open」(オンライン)にて、そのような研究結果を発表した。

ウォーキングについては、これまでの研究により、平均的に1日8,000歩以上歩く人は死亡率が低くなることが知られていたが、週に数日だけ歩く場合の健康への影響については分かっていないのが実情であった。そこで、本研究では米国の国民健康栄養調査データを用いて、20歳以上の男女3,101人を対象に1日8,000歩以上歩いた日数が0日、1~2日、3~7日のケースの死亡リスクをそれぞれ検討した。

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週に数日でも、歩く習慣を取り入れることで健康リスクを低減できる?

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出典:京都大学

結果は上記(図1)に示す通りで、1日8,000歩以上を週1日も歩かない人に比べて、週1~2日歩いている人は14.9%、3日以上歩いている人は16.5%それぞれ死亡率(全死亡率)が低いことが判明した。また、心血管死亡率についても、1日8,000歩以上を週1日も歩かない人に比べて、1~2日歩いている人は8.0%、3日以上歩いている人は8.4%とそれぞれ低かった。興味深いのは全死亡率、心血管死亡率ともに「週1~2日歩いている人」と「3日以上歩いている人」で大きな差は見られなかったことだ。

研究グループは、本研究結果について、「週に1~2日程度でも目標歩数を達成することが健康に十分良い影響をもたらす可能性を示唆します。運動の時間を確保できない人や、仕事の都合上定期的な運動が難しい人でも、週に数日間だけ歩く習慣を取り入れることで健康リスクを低減できる可能性があり、現代社会の働く世代や高齢者にとって重要なエビデンスとなることが期待されます」との見解を示した。■

(La Caprese 編集部)

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