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なぜ、ダイワ通信の株価はたった1日で21.7%も上昇したのか?

ダイワ通信,株価,なぜ,上昇
(画像= Haru photography / 写真AC、La Caprese)

ダイワ通信をご存知だろうか? 防犯カメラや監視カメラ、AI(人工知能)による顔認証温度検知システム等を手がける企業で、2022年12月26日に東証スタンダードに上場した企業である。上場から日が浅い企業ではあるが、「ルフィ」を名乗る人物が関わるとみられる広域強盗事件や、回転ずしチェーン店での迷惑行為が報じられる中、株式市場で「防犯関連株」として一躍脚光を浴びることとなった。

ダイワ通信の株価は2023年2月7日に2,068円の高値を記録、2月1日の安値1,170円からわずか1週間で76.8%上昇した。その後は、さすがに調整ムードが広がって2月15日には1,360円の安値をつける場面も見られたが、2月17日に同社がAI顔認証端末を活用した保育園やこども園等の登園通知システムのリリースを公表してことで人気が再燃、前日比で21.7%高(ストップ高)の1,680円に反騰するなど非常に激しい価格変動を繰り返している。

今回はダイワ通信の話題をお届けしよう。

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ダイワ通信、AIを活用した園児の登園通知システムをリリース

2023年2月17日、ダイワ通信はAI顔認証端末を活用した保育園やこども園等の登園通知システム「FACE FOUR CONNECT」をリリースすると発表した。

昨今の保育園やこども園等の通園バス車内における園児の置き去り事故を受け、全国的に安全対策の見直しが求められている。こうした中、ダイワ通信は園児の降車時の確認だけでは防げないハプニングやヒューマンエラーの防止、保護者の不安解消のため、AI 顔認証による登園確認とメッセージ通知を組み合わせた登園通知システム「FACE FOUR CONNECT」の企画・開発を推進し、3月1日より注文の受付を開始する運びとなった。

「FACE FOUR CONNECT」は登園した園児が認証端末に顔をかざすことで端末が園児の登園を認証し、その結果をLINEアプリ(園の公式アカウント)を通じて保護者に登園確認のメッセージを自動通知するシステムである。送迎バス降車後の迷子や降車時の予期せぬアクシデントなどへの備えのほか、保護者や園の保育士の不安や負担の軽減、園児の身の安全の確保を目的としたものだ。

この発表を受けて、2月17日の株式市場ではダイワ通信に買いが殺到、前日比21.7%高(ストップ高)の1,680円に反騰した。

2023年3月期、営業利益の進捗率は68.1%

ちなみに、ダイワ通信は2月14日に2023年3月期・第3四半期(2022年4月1日~2022年12月31日)の連結業績を発表している。同期の売上高は33億6,500万円、本業の利益を示す営業利益は3億2,700万円、経常利益は3億200万円、純利益は1億9,900万円である。

ダイワ通信は2023年3月期(通期)の連結業績予想について、売上高で47億2,700万円、営業利益で4億8,000万円、経常利益で4億7,200万円、純利益で3億800万円と従来見通し(2022年12月26日公表)を据え置いた。上記2023年3月期・第3四半期の進捗率は、売上高で71.2%、営業利益で68.1%、経常利益で64.0%、純利益で64.6%である。

「ルフィ」を名乗る人物が関わるとみられる広域強盗事件や、回転ずしチェーン店での迷惑行為、さらには保育園やこども園等の通園バス車内における園児の置き去り事故が社会的に問題視される中、ダイワ通信がどこまで業績を伸ばすか注目される。ただし、注意を要するのは冒頭で述べた通り、ダイワ通信は株価の変動が非常に激しいことである。相場に価格変動リスクはつきものであるが、ダイワ通信は特に価格変動リスクの高い銘柄であることを最後に付け加えておきたい。■

(La Caprese 編集部)

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