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ストレスや睡眠不足が脳の疲労につながる!? 54%が「記憶障害や認知症」への不安を抱いている――第一工業製薬の調査報告

睡眠,質
(画像= Canva、La Caprese)

6割の人が日常生活で「脳の疲労」を感じている。――第一工業製薬(本社:京都市南区)が全国の20代~60代の男女500名を対象に実施した『脳疲労と睡眠に関する調査』でそのような実態が浮き彫りとなった。

第一工業製薬 <4461> は界面活性剤をはじめとする各種工業用薬剤、健康食品などライフサイエンス関連製品の製造・販売に携わる企業である。同社は2018年にライフサイエンス事業に参入し、カイコハナサナギタケ冬虫夏草(カイコのサナギを培地として成長するキノコの一種)の機能性についての研究に取り組んでいる。その過程において、認知機能や睡眠の改善を示唆するデータが得られたことから、『脳疲労と睡眠に関する調査』を実施した。

今回は第一工業製薬が2022年11月9日に公表した『脳疲労と睡眠に関する調査』を紹介したい。

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日常生活で感じる脳の疲労……「人の名前が全然出ない」「物忘れが多い」

まず、最初に「日常生活で脳の疲労を感じることはありますか?」の設問に対しては、「非常に感じる」が9.2%、「感じる」が20.6%、「どちらかというと感じる」が31.0%で、合計60.8%の人が脳疲労を感じていることが判明した。

(図1)出典:第一工業製薬『脳疲労と睡眠に関する調査』
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合がある。

ちなみに、具体的に「どんな時に脳疲労を感じるか」について聞いたところ、「人の名前が出てこない」「物忘れが多い」「ミスをしてしまう」などと言った声が寄せられた。

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(図2)第一工業製薬『脳疲労と睡眠に関する調査』

さらに、脳疲労を感じている人にその原因について質問(複数回答可)したところ、「睡眠不足」がもっとも多く58.9%に達した。次いで「仕事のストレス」が45.1%、「対人関係のストレス」が39.5%、「スマートフォンの使用」35.9%、「運動不足」32.9%、「パソコンの使用」23.4%と続いた。

76.4%の人が日常的にストレスを感じている

上記の通り、脳疲労の原因については、多くの人が睡眠不足とストレスと考えていることが明らかになった。実際、「日常生活でストレスを感じることはありますか?」との設問に対しては、「非常に感じる」が19.6%、「感じる」が28.6%、「どちらかというと感じる」が28.2%で、合計76.4%の人が日常的にストレスを感じていることが判明した。

(図3)出典:第一工業製薬『脳疲労と睡眠に関する調査』
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合がある。

一方、睡眠時間についての設問に対しては、「7時間(20.6%)」「6時間(20.4%)」「6時間30分(12.8%)」という回答が続き、半数以上の人は6~7時間の睡眠時間を確保していることが明らかになった。しかし、その一方で5人に1人以上は、5時間半以下の睡眠しかとれていないことも判明した。

また、「睡眠の質に満足していますか?」の設問に対しては、「満足していない」が21.0%、「どちらかというと満足していない」が37.6%で、合計58.6%の人が自身の睡眠の質に満足していないことが明らかになった。

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(図4)第一工業製薬『脳疲労と睡眠に関する調査』

睡眠に満足していない理由(複数回答可)については、「熟睡できない」との回答が58.0%に達した。そのほか、「夜中に目覚めてしまう(48.5%)」「寝つきが悪い(45.4%)」などの回答が寄せられていた。

(図5)出典:第一工業製薬『脳疲労と睡眠に関する調査』
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合がある。

54.0%の人が「記憶障害や認知症」への不安を抱いている

今回の調査では、脳疲労を感じている人のエピソードとして「物忘れ」「人の名前が出てこない」など記憶に関連する話題が多く寄せられた。そこで、「日常生活で、記憶力の衰えを感じることはありますか?」と聞いたところ、「よく感じる(15.0%)」「たまに感じる(48.8%)」を合わせた63.8%の人が、記憶力の衰えを感じていることが判明した。

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(図6)第一工業製薬『脳疲労と睡眠に関する調査』

さらに、記憶力に関連して「将来、記憶障害や認知症への不安がありますか?」との設問に対しては、「ある(20.0%)」「どちらかというとある(34.0%)」を合わせた54.0%の人が、不安を抱いていることが明らかになった。

(図7)出典:第一工業製薬『脳疲労と睡眠に関する調査』
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合がある。

他方、「脳疲労を感じた際、それを改善・軽減するために何をしていますか?」(複数回答可)の設問に対しては、「睡眠時間をとる(59.9%)」「ストレスをなくす(27.0%)」「健康的な食事をとる(26.0%)」「趣味など自分が楽しいと思うことをする(24.0%)」「栄養補給にサプリメントや栄養剤を摂取する(10.2%)」などの回答が寄せられた。

(図8)出典:第一工業製薬『脳疲労と睡眠に関する調査』
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合がある。

約4割の人が日常的にサプリメントを利用

今回の脳疲労の調査では、栄養補給のためにサプリメントを利用する人が一定数みられた。そこでサプリメントの利用について質問したところ、約4割の人が、日常的にサプリメントを利用していることが判明した。サプリメントの利用目的(複数回答可)については、「疲労軽減・疲労回復(39.7%)」「健康の維持(33.0%)」「免疫力・抵抗力向上(28.7%)」などの回答が寄せられた。

また、サプリメント利用者に、サプリメントを選ぶ基準として気にするポイント(複数回答可)について質問したところ、第1位が「成分」で74.2%、2位が「値段」で73.7%、3位は同率で「原材料」と「どこの企業が作っているものか」の32.5%となった。さらに、「生産国が国産であること」といった回答も27.3%となった。そのサプリメントにどんな栄養成分が含まれているかという点や、安心・安全面を気にする人が多いようだ。

最後に、現在生活改善のサポートや健康のためにサプリメントを飲んでいない人を対象に、サプリメントの導入を検討したいか質問した。結果は約4割の人が「検討したい(40.9%)」と回答するなど、サプリメントにポジティブなイメージを抱いていることがうかがえた。生活習慣が気になる場合、サプリメントも一つの選択肢といえるかも知れない。■

(La Caprese 編集部)

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