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ハイデイ日高、株価は年初来高値。売上高が過去最高、既存店売上高も好調に推移

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(画像= La Caprese)

2024年6月10日、東京証券取引所でハイデイ日高の株価が一時3,080円まで買われ、年初来高値を更新した。2023年1月10日の安値1,870円から1年5カ月で64.7%の上昇である。

ハイデイ日高は、中華食堂「日高屋」などの飲食店をチェーン展開する企業である。「日高屋」は低価格の中華そばや、シンプルで飽きのこない定食のほか、生ビールやつまみなどのサイドメニューも豊富に取り揃え、居酒屋利用層の「ちょい飲み」需要も取り込むなど、幅広い客層を視野に入れた店舗運営を推進している。

後段で述べる通り、ハイデイ日高が公表した、❶2024年2月期・通期(2023年3月1日~2024年2月29日)の業績が大幅な増収増益となり、売上高で過去最高を更新したことに加え、❷2025年2月期・通期(2024年3月1日~2025年2月28日)の業績予想についても増収増益となる見通しが示されたこと、❸2025年2月期の年間配当予想を前期比1円増の36円に増配する方針を示したこと、❹さらに、6月5日発表の2024年5月の既存店売上高が前年同月比で9.6%増と伸長……など好調な業績が株価のサポート要因となっている。

今回はハイデイ日高の話題をお届けしよう。

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ハイデイ日高、売上高が過去最高

4月12日、ハイデイ日高は2024年2月期・通期(2023年3月1日~2024年2月29日)の業績を公表した。同期の経営成績は、売上高が前期比27.8%増の487億7,200万円と伸長し過去最高を更新した。一方、利益面では、本業の利益を示す営業利益が同653.2%増の46億3,700万円、経常利益は同92.5%増の47億5,600万円、純利益は同112.8%増の32億3,300万円と大幅な増益となった。

同期は、新型コロナウイルス禍の行動制限緩和を背景に社会経済活動が正常化する中、個人消費や設備投資などの内需が幅広い分野で緩やかな回復傾向を示した。しかし、その一方で為替相場の円安、原材料価格の高騰、物価上昇による消費マインドの冷え込み懸念など、依然として先行き不透明な状況が継続した。そうした中、外食産業では人流が回復するとともに、コロナ禍前以来となる各種催事の復活などで外出機会が増加し、インバウンド需要も順調に拡大して、回復基調が顕著となった。一方で、食材価格の高騰、人手不足、人件費関連コストの上昇基調が継続するなど、厳しい経営環境となった。

このような経営環境下、ハイデイ日高は将来への成長を確固たるものとするために策定した中期経営計画「Hiday500」を推進した。同計画でも特に6つの重点施策、①店舗戦略、②採用の強化・人財育成、③DX推進戦略、④事業拡大・新商品開発・販路戦略、⑤ブランディングの強化、⑥サステナビリティの取組推進を実施してきた。加えて、2023年3月に実施した価格改定後も来店客数が伸長して利用単価も上昇したこと、創業50周年記念感謝祭などのキャンペーン実施、新型コロナウイルス禍で短縮した営業時間の延長に取り組んだことなども奏功し、上記の通り、売上高は過去最高を更新した。

ちなみに、生産・原価面では豚肉やラード、米等の各種食材購入価格の上昇の影響を受けたが、増収効果により原価率は28.1%(前年は28.1%)となった。販売費及び一般管理費も増収効果によってフレンド社員の増員・時給アップに伴う人件費の増加や店舗消耗品費などのコスト上昇分を吸収して、対売上高比が62.4%(前年同期は70.3%)に低減した。それらの結果、各段階利益(営業利益・経常利益・純利益)も大幅に伸長した。

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2025年2月期も増収増益を予想、既存店売上高も好調に推移

4月12日、ハイデイ日高は2025年2月期・通期(2024年3月1日~2025年2月28日)の業績予想について、売上高で前期比6.6%増の520億円、本業の利益を示す営業利益で同12.1%増の52億円、経常利益で同9.3%増の52億円、純利益で同8.2%増の35億円と増収増益となる見通しを示した。見立て通りとなれば、売上高で再び過去最高を更新することとなる。

なお、冒頭でも述べた通り、ハイデイ日高は2025年2月期の年間配当予想を前期比1円増の36円に増配する方針を示した。さらに、先週6月5日発表の2024年5月の既存店売上高は前年同月比で9.6%増に伸長するなど、好調に推移している。

引き続き、ハイデイ日高の業績や株価を注視しておきたい。■

(La Caprese 編集部)

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