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エッセイ:1日に必要な水分摂取量はどれくらい? 少ないと脳梗塞や心筋梗塞などのリスクも

水分摂取量,少ないとどうなる ウェルビーイング
(画像= ACworks / 写真AC、La Caprese)

「水飲めば 『いいね』もらえる 体から」――。

上記は「第7回 健康のため水を飲もう川柳」(2023年)の最優秀作品である。主催者の「健康のため水を飲もう」推進委員会は、厚生労働省の後援のもと2007年に立ち上げた組織で、「健康のため水を飲んで、熱中症や脳梗塞などの重大な事故から尊い人命を守る」ための様々な活動を行っている。「健康のため水を飲もう川柳」も、そうした活動の一つである。

私たちが生きていくために「水」は欠かすことができない成分である。しかし、厚生労働省によるとその水分摂取量が少ないことによる健康への障害が、多くの悲劇を引き起こしているという。現実問題として、児童生徒等を中心にスポーツなどに伴う熱中症による死亡事故は後を絶たない。また、中高年で多発する脳梗塞・心筋梗塞なども水分摂取量の不足が大きなリスク要因の一つになっていると指摘する。

水分不足による健康障害や重大な事故などを予防するためには、日頃からこまめな水分補給が求められる。

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1日に必要な水分摂取量はどれくらい?

では、1日に必要な水分摂取量はどれくらいなのだろうか?

「健康のため水を飲もう」推進委員会では、体重60キログラムの場合、飲み水からの水分摂取量を1日当たり1.2リットルと推奨している。

だが、実際には多くの人が推奨される水分摂取量に達していないとの調査結果も報告されている。魔法びんの製造・販売を手がけるサーモス(本社:東京都港区)が2024年1月18日に公表した調査報告『冬の水分補給に関する調査』によると、20代~50代の男女481名のうち69%以上が推奨される1日当たりの水分摂取量(1.2リットル)を摂取できていないことが明らかになった。(図1)

水分摂取量,少ないとどうなる
(図1) 冬の時期(12月~2月)は1日にどのくらい水分(水、お茶、ジュースなど。食事、スープ、みそ汁などは除く)を摂取しますか?(単数回答/n=481) 出典:サーモス『冬の水分補給に関する調査』

 最も重要で、最も手軽な健康管理「水分補給」

水分補給について、イシハラクリニック副院長の石原新菜先生は「気温が高くなり熱中症の危険がある夏だけに水分補給に対する意識が向きますが、実は夏と同様、冬も水分を意識的に摂取した方が良いです」と指摘する。

「感染症が流行する冬は、外気が乾燥することで、気道の粘膜が乾燥し、線毛の働きが弱くなり、ウイルスを体外に追い出すことができなくなります。さらに乾燥により体内の水分が減ることで、血流が悪くなり、免疫細胞も循環が滞り、ウイルスを撃退しづらくなります。よって冬の感染症対策の1つとして、水分の摂取量を意識することは非常に重要です」(石原先生)。

乾燥しやすい冬は、こまめに水分補給をすることで、体内の水分量を保ち、喉を常に潤すことが大切ということだ。さらに、石原先生は「身体を温めることも大事」とも指摘する。

実際、サーモスが20代以上の男女1,212名を対象に実施した『冷え・冷え性に関する調査』(2023年11月1日公表)によると、例年11月に冷えを感じる人の割合が47%に急増し、12 月・1 月・2 月は 66%以上に達することが判明している。(図2)

水分摂取量,少ないとどうなる
(図2) 身体の冷えを感じる時期は?(複数回答/n=1,212) 出典:サーモス『冷え・冷え性に関する調査』

石原先生は、「『冷え性』と自覚している人は、冬の感染症流行シーズンには水分補給を一層意識するのと、温かい飲みものを飲み身体を温めることが大切です」とアドバイスしている。

ちなみに、冒頭で紹介した「第7回 健康のため水を飲もう川柳」(2023年)の最優秀作品を受賞した保科達郎さんは、最も重要でありながら最も手軽な健康管理である水分補給を、どうすれば多くの人が積極的に行ってくれるかを考えて作ったという。

「水飲めば 『いいね』もらえる 体から」――。

毎日、体から「いいね」をもらえるように水分補給を心がけたい。■

(La Caprese 編集長 Yukio)

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