今週も季節外れの暑さが続いた。昨日10月20日は、東京都心の最高気温で25℃を超える夏日となった。日本気象協会によると、昨年観測された年間夏日過去最多記録の140日に並んだということだ。ただし、この週末は気温が急降下、朝晩は暖房が欲しくなるような冷え込みとなる見通しだという。暑さもようやく落ち着き、本格的に秋が深まりそうな気配である。
秋といえば、スポーツの秋、読書の秋、そして「食欲の秋」である。野菜や果物などが実をつけて収穫を迎えるこの時期は「実りの秋」とも呼ばれ、スーパーなどの店頭には食欲をそそる秋の味覚が並ぶようになる。ちなみに、2023年10月5日にエアトリ(本社:東京都港区)が発表したアンケート調査によると、「『○○の秋』と言えば何ですか?(3つまで選択)」の質問に対して、「食欲の秋」が76.1%と最も多くの回答を集めた。
一方で、気になる調査報告もある。アースケア(本社:大阪府豊中市)が10月14日に発表したアンケート調査によると、多くの女性が「秋に甘いものを食べ過ぎる」傾向にあることが明らかになった。調査は45歳~55歳の女性100名を対象に行われたもので、「ついつい甘いものを食べ過ぎてしまう季節はいつですか?」の質問に対して、56.6%が秋と回答している。
肌のくすみ・シワ・たるみ……糖質のとり過ぎが原因かも?
ここで気になるのが「糖化」である。「糖化」とは、余分な糖とタンパク質が結びつき、体温によって加熱されることで引き起こされるもので、「糖化反応」あるいは「メイラード反応」とも呼ばれる。この反応により、身体のさまざまな老化に関与する物質「AGEs(終末糖化産物)」が生成される。AGEsは、糖尿病やアテローム性動脈硬化症、慢性腎不全、アルツハイマー型認知症などの変性疾患を悪化させるとの報告があるほか、「皮膚の新陳代謝を低下させ、肌老化を招く」原因の一つとしても知られている。
アースケアのアンケート調査でも、70.9%の女性が「肌老化を知っている」と回答している。
アースケアは、肌老化の原因の一つである糖化を防ぐ習慣として、❶糖質をとり過ぎない、❷食物繊維の多い野菜などから食べる、❸食後30分~1時間にストレッチや筋トレを行う、❹食間を2~3時間以上あける……ことを勧めている。
暑さもようやく落ち着き、本格的に秋が深まりそうな気配であるが、糖質のとり過ぎにはくれぐれも注意したいところである。■
(La Caprese 編集長 Yukio)