4月29日から最大9連休のゴールデンウィークを迎える。KNT-CTホールディングス(本社:東京都新宿区)によると、近畿日本ツーリストのゴールデンウィークの国内旅行販売高は、昨年同時期と比較して2.5 倍と大幅な回復傾向にあるという。新型コロナウイルスの5類移行が決定し、マスク着用ルールが個人の判断に委ねられるなど生活面の制約が大幅に緩和されたことが追い風となり、旅行機運が高まっているようだ。
近畿日本ツーリストが公表した『ゴールデンウィーク・国内人気旅行先ランキング』では、第1位は「東京ディズニーリゾート」への観光客が多い千葉県となった。続いて第2位は大自然や温泉、グルメなどの魅力が満載の北海道、第3位はゴールデンウィーク定番の人気スポットの沖縄県、第4位には「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」への観光客が多い大阪府がランクインした。
伸び率では大阪府が約7倍以上、東京都は約5倍に
『ゴールデンウィーク・国内人気旅行先ランキング』
▲(図1)出典:近畿日本ツーリスト
上記(図1)が示す通り、今年のゴールデンウィークは人気テーマパークのあるエリアへの旅行が急増している。また、北海道や沖縄といった遠方旅行者も急増。航空機やJRなどの公共交通機関を利用する旅行も2倍以上に増加しているという。人気テーマパークがあるエリアや遠方観光地は、2019年までの人気定番スポットであり、今年のゴールデンウィークの旅行先は「コロナ前」の傾向に戻っていると言えそうだ。
なお、近畿日本ツーリストによると、旅行代金の平均単価は2019年の同時期と比較して1.2倍になったという。物価高の影響と、飛行機や新幹線を利用した遠方旅行の増加が主因と見られる。
『ゴールデンウィーク・人気旅行先伸び率ランキング』
▲(図2)出典:近畿日本ツーリスト
ちなみに、伸び率では昨年と比較し大阪府が約7倍以上、東京都が約5倍と大幅に増加した(図2)。地方居住者の都市部への旅行が急激に回復している状況が読みとれる。また、九州を代表する人気観光地の福岡県や、横浜・鎌倉・箱根などの人気エリアが点在する神奈川県、日本三景に数えられる松島や秋保温泉、作並温泉など有名観光地が多くある宮城県といった定番の観光エリアもランクインしている。お子様連れのファミリーはもちろん、幅広い層が訪れる定番の人気エリアも今年は多くの観光客で賑わいを見せそうだ。■
(La Caprese 編集部)