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AOKIホールディングス、株価は1年で68.6%上昇。2023年3月期・第3四半期は黒字転換、主力のファッション事業など好調

AOKIホールディングス,株価,上昇,理由 資産形成
(画像= La Caprese)

2023年3月3日、東京証券取引所でAOKIホールディングスの株価が一時848円まで買われ、昨年来の高値を更新した。2022年3月9日の安値503円から1年で68.6%の上昇である。

AOKIホールディングスは、衣料品や服飾品の企画販売を手掛ける「ファッション事業」や、挙式披露宴施設や記念日をテーマとした物販およびカフェを運営する「アニヴェルセル・ブライダル事業」、カラオケルームや複合カフェ、フィットネスジムを運営する「エンターテイメント事業」などを展開する持株会社である。特に「ファッション事業」の主力となる紳士服量販店「AOKI」は業界第2位のシェアを誇る。

後段で述べる通り、2月9日発表の2023年3月期・第3四半期(2022年4月1日~2022年12月31日)の連結業績の黒字転換が刺激材料となって、株価上昇に弾みをつけたようだ。今回はAOKIホールディングスの業績を見てみよう。

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AOKIホールディングス、2023年3月期・第3四半期は黒字転換

2月9日、AOKIホールディングスが発表した2023年3月期・第3四半期(2022年4月1日~2022年12月31日)の連結業績は、売上高が前年同期に比べて15.9%増加の1,190億7,400万円、本業の利益を示す営業利益は43億9,800万円(前年同期は17億3,400万円の営業損失)、経常利益は38億5,400万円(前年同期は25億1,100万円の経常損失)、純利益は18億5,100万円(前年同期は25億6,300万円の純損失)となった。同期は売上高が2ケタを超える大幅な伸びを示したほか、営業損益、経常損益、純損益がそれぞれ黒字に転換した。

セグメント別の状況は以下の通りである。

「ファッション事業」はフォーマル、カジュアル商品が好調

「ファッション事業」のセグメントは、売上高が前年同期比10.1%増の584億円、営業利益は10億2,500万円(前年同期は23億3,800万円の営業損失)と増収増益となった。

同期の「ファッション事業」は、商品面の施策において、スーツなどのビジネスおよびフォーマル関連の需要回復に伴う品揃えに加えて、「超軽量あったかコート」などの防寒商品も強化した。また、2020年11月発売の「パジャマスーツ」は、襟付きタイプが好調に推移しビジネスウエアとしても定着した。働く女性を応援する「MeWORK(ミワク)」プロジェクトでは、「洗える・防シワ・ストレッチ」の機能性を兼ね備えたジャケット「リラジャケ」を中心に展開した。ORIHICAでは、オンラインと実店舗を連携した「イージーウェブショップ」を全店に導入することで、OMO(オンラインとオフラインの融合)を推進し消費者の利便性向上に努めた。

店舗面では、営業効率改善のためAOKIおよびORIHICAでそれぞれ7店舗を閉鎖した結果、同期末の店舗数は596店舗(前期末610店舗)となった。

上記の諸施策の実施等により特にフォーマルおよびカジュアル商品が好調に推移し、増収増益となった。

「アニヴェルセル・ブライダル事業」もWebやSNSの活用等で黒字転換

「アニヴェルセル・ブライダル事業」のセグメントは、売上高が前年同期比9.8%増の71億5,700万円、営業利益は5億7,600万円(前年同期は5,300万円の営業損失)と増収増益となった。

「アニヴェルセル・ブライダル事業」では、WebやSNSを活用した効率の良い集客施策を継続するとともに、各ウエディングスタイルの更なる磨き上げに取り組んだ。また、開業から25周年を迎えるアニヴェルセル表参道の全館リニューアルに先立ち、ティファニー(リニューアル後にフラッグシップストアとしてオープン予定)のホリデーシーズン限定コラボカフェとポップアップストアを期間限定でオープンした。

上記の諸施策の実施等により、「アニヴェルセル・ブライダル事業」のセグメントは増収増益となった。

快活CLUB、「日本全国どこでもオフィス」プロジェクトを推進

「エンターテイメント事業」のセグメントは、売上高が前年同期比24.9%増の527億1,100万円、営業利益は27億3,700万円(前年同期は2億500万円の営業利益)と増収増益となった。

複合カフェの快活CLUBでは、「日本全国どこでもオフィス」プロジェクトの一環として、全国紙等電子版の無料読み放題などのコンテンツを提供するとともに、新たな試みとしてビジネスに集中できるBizルームを展開した。カラオケのコート・ダジュールでは、プロヴァンスコースなどパーティーメニューの充実およびファミリーや学生層獲得のための施策を実施した。また、24時間営業のセルフ型フィットネスジムのFiT24は、インドアゴルフ併設店舗を含め予定通り出店を継続した。

店舗面では、快活CLUBで4店舗およびFiT24で23店舗を新規出店した。その一方で、業態転換および営業効率改善のため快活CLUBで12店舗、コート・ダジュールで8店舗を閉鎖した。その結果、ランシステムの複合カフェ自遊空間他111店舗(内フランチャイズ60店舗)を含め、同期末の店舗数は826店舗(前期末708店舗)となった。

上記の諸施策の実施等により、「エンターテイメント事業」のセグメントは増収増益となった。

このほか、「不動産賃貸事業」のセグメントでは、一部転貸店舗の原価が増加したこと等により、売上高は前年同期比9.6%増の35億7,700万円、営業利益は同6.8%減の6億2,800万円となった。

AOKIホールディングス、通期の業績予想は据え置き

AOKIホールディングスは2023年3月期(2022年4月1日~2023年3月31日)の連結業績予想について、売上高で前期比11.5%増の1,727億円、本業の利益を示す営業利益で同61.7%増の88億円、経常利益で同86.9%増の81億5,000万円、純利益で同59.9%増の41億円と従来予想(2022年11月10日公表)を据え置いた。

AOKIホールディングスによると、「ファッション事業」のセグメントでは2022年10月中旬以降、新型コロナウイルス禍の行動制限解除後の需要増の一巡感に加え、生活必需品の高騰による衣料の消費環境への影響等により売上高はやや減少傾向にあるという。しかし、その他のセグメントにおいては、おおむね堅調な動きが継続しているということだ。

引き続き、AOKIホールディングスの業績や株価を注視しておきたい。■

(La Caprese 編集部)

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