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「自分の親はいつか認知症になると思う」と約半数が回答――朝日生命保険の調査レポート

親の介護,認知症,お金 ニュース
(画像= Canva、La Caprese)

2022年12月15日、朝日生命保険はインターネットアンケート調査『親の介護・認知症についての意識調査』を公表した。調査は2022年9月30日から10月5日にかけて、全国の25~59歳の男女2,319名(男性1,160名、女性1,159名)を対象に行われた。

後段で述べる通り、調査結果からは、多くの人が「両親が認知症になる可能性を感じている」ことや、両親が認知症になり介護を必要とする状態になった場合には介護に携わることを想定していることがわかった。その一方で、介護費用が「いくらかかるかわからない」人が約半数にのぼり、両親や親族との事前の話し合いや介護費用の準備が十分にできていない人が大半であることが浮き彫りとなった。

今回は朝日生命保険の調査レポートの概要を紹介したい。

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朝日生命保険 『親の介護・認知症についての意識調査』

Q.親御様の認知症発症リスクについてどう考えていますか?
A. 「認知症になると思う」旨の回答は合計で48.4%にのぼった。

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出典:朝日生命保険

Q.もしも親御様が認知症になったら、どんなことが心配ですか?(複数回答)
A. 「誰かに迷惑をかけてしまうのではないか」が最多で59.1%にのぼった。

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出典:朝日生命保険

Q.親御様が認知症になり介護が必要になった場合、ご自身の介護への携わり方について現時点でのお考えに最も近いものをお選びください。
A. 「主体的に携わると思う」「多少は携わると思う」の回答が合計67.0%にのぼった。

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出典:朝日生命保険

Q.親御様が認知症になり介護が必要になった場合、どのような介護生活が望ましいと思いますか。
A.在宅介護の回答率が高く、合計で68.8%にのぼった。

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出典:朝日生命保険

Q.親御様が認知症になり介護が必要になった場合、ご自身のお仕事・働き方への影響はどの程度あると思いますか。
A. 「特に影響・変化はないと思う」「大きな変化はないと思う」旨の回答があわせて59.0%にのぼった。

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出典:朝日生命保険

Q.今後もし親御様が認知症になった場合、介護費用は全部でどれくらい必要になると思いますか。
A. 「わからない」の回答が49.5%と最多。その他の選択金額にはばらつきが見られた。

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出典:朝日生命保険

【介護経験有無】
経験有無別の「わからない」の回答率は、「なし」の人の56.5%に対し、「あり」の人は27.3%にとどまり、必要金額の理解度に差があることがわかる。

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出典:朝日生命保険

Q.将来の介護生活や介護費用の準備状況などについて、親や親族と話し合ったことはありますか。
A. 「話し合ったことはあるが不十分」「まだ話し合ったことはない」合計で69.9%にのぼった。

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出典:朝日生命保険

【介護経験の有無別】
介護経験の有無別にみると、介護経験「あり」の人のほうが話し合いを進められている様子がうかがえる。

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出典:朝日生命保険

Q.今後もし親御様が認知症になった場合、介護費用に対する備えの状況・お考えについて最も近いものをお選びください。
A. 52.8%が「将来の介護費用には備える必要があると思うが、まだ準備できていない」と回答。

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出典:朝日生命保険

【介護経験の有無別】
介護経験の有無別では「経験あり」の人のほうが明らかに準備が進んでいる。

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出典:朝日生命保険

Q.今後もし親御様が認知症になった場合、介護費用に対するお考えについて最も近いものをお選びください。
A. 「親の資産で賄う」が最多で37.7%にのぼった。

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出典:朝日生命保険

Q.認知症になると、資産が凍結され、預金の引き出しや不動産の売却などが困難になることがあります。ご存知でしたか。
A. 「詳しくは知らない」「知らなかった」の回答が計81.2%となった。

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出典:朝日生命保険

Q.親御様が現在住んでいる住まいについて、いざというときの処分や相続など話し合ったことはありますか。
A. 「話し合ったことはない」が最多で48.4%にのぼった。

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出典:朝日生命保険

Q. 「MCI(軽度認知障害)」について、最もあてはまるものをお選びください。
A. 「聞いたことはあるが、意味はよく知らない」「聞いたことはない」が合計で85.6%にのぼった。

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出典:朝日生命保険

親の介護費用「まだ準備できていない」の回答多数

冒頭で述べた通り、調査結果からは、多くの人が「両親が認知症になる可能性を感じている」ことや、両親が認知症になり介護を必要とする状態になった場合には介護に携わることを想定していること、また介護生活としては施設介護よりも在宅介護を想定する人が多いことなどが明らかになった。

しかし、その一方で、両親の介護費用が「いくらかかるかわからない」人が約半数にのぼり、また両親や親族との事前の話し合いや介護費用の準備が十分にできていない人が大半であること 、さらに介護に携わることになっても自身の仕事への影響はあまり大きくないと捉えている人が多いなど、両親の介護に備えるために知っておきたい知識・情報や経済的準備が十分ではない人が多い可能性が示唆された。

加えて、認知症の予防・重症化防止には「早期発見」、とりわけMCI(軽度認知障害)の段階での気づき・予防に向けた取り組みが重要であるが、実施のMCIの認知度は2割に満たないことも判明した。また、介護経験の有無別にみると、介護費用の準備、対応に関する両親・親族との話し合いなどについて、経験のある人ほど着実に準備を進めている様子がうかがえる内容となった。■

(La Caprese 編集部)

特集:認知症共生社会〜予防から治療、そして共生まで
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