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味の素が提唱する『アミノ美肌理論®』ってなんだ?

美肌,アミノ酸,効果
(画像= ako76 / 写真AC、La Caprese)

2024年2月8日、味の素(本社:東京都中央区)はスキンケアに関する独自研究において蓄積した美肌タンパク質とアミノ酸の関係性に関する知見を『アミノ美肌理論®』として発表した。

1909年(明治42年)の創業から1世紀を超えて、味の素グループはアミノ酸の製造・研究を続けてきた。また、味の素バイオ・ファイン研究所では約50年にわたり「アミノ酸の皮膚への有用性解明の研究」に取り組んできた。その一環として、2010年から取り組んだプロジェクトでは約10年をかけて現代女性の肌を徹底的に研究・解析し、アミノ酸と美肌のカギとなる「美肌タンパク質」との関連を解明、スキンケア製品の開発に応用している。

今回は、味の素の独自研究の結晶ともいえる『アミノ美肌理論®』を紹介したい。

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肌の「生きる力」をアミノ酸で呼び覚まそう!

美肌をつくる「タンパク質」は、アミノ酸が繋がってできている

肌を構成する成分で、水分に次いで多いのはタンパク質。その中でもよく知られている成分がコラーゲンである。コラーゲンは、3本の長い紐状のものがらせん状に絡まった三重らせん構造をしている。その“長い紐”を構成しているのが1,000個以上つながっているアミノ酸である。イメージするなら、3本がツイストされたビーズネックレス。“ビーズ”がバラバラになったものがアミノ酸で、2個~数10個つながっているものがペプチドと呼ばれる。コラーゲンは17種類のさまざまな特長を持ったアミノ酸で構成されているのだ。このようにタンパク質とはアミノ酸が数10個以上連なったものである。

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(図1) 出典:味の素

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【食べるアミノ酸】タンパク質はアミノ酸に分解され血流にのって皮膚に届く

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(図2) 出典:味の素

味の素の『アミノ美肌理論®』では、アミノ酸で身体の外側・内側、両面からアプローチをすることで、効率のいい美肌作りにつながると考察している。

肉・魚・貝・豆類などタンパク質を多く含む食品やサプリメントを摂ると、消化の過程でタンパク質はアミノ酸に分解され、小腸から吸収されて血管に入る。その後は血流にのって全身の細胞に届けられ、DNAの設計図に従ってその場所、その時に必要なタンパク質に再構成される。皮膚では、毛細血管がはりめぐらされた真皮層にアミノ酸が届き、コラーゲンなど美肌を構成するタンパク質が作られるのだ。アミノ酸は肌のもとである。十分に供給されることで、タンパク質に満たされた、健康な美肌につながるのである。

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【塗るアミノ酸】化粧品でタンパク質の材料アミノ酸を届ける

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(図3) 出典:味の素


皮膚の表皮、角層は、かすり傷やささくれができても出血しない、血管が通っていない層である。内側からアミノ酸は補給されないが、スキンケア製品を塗ることで配合されているアミノ酸を外側から届けることができる。

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(図4) 出典:味の素

味の素は、皮膚のバリア機能やうるおいに関するメカニズムの研究から、肌をより良い状態に導く独自のアプローチを解明。改善したい肌悩みやトラブルに合わせた処方開発を行っている。また、肌の水分保持で知られている天然うるおい成分・N M F(Natural Moisturing Factor)の半分以上がアミノ酸でできている事実からも、アミノ酸が肌にとって不可欠な成分であることが分かる。

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内側×外側のアミノ酸Wルート補給で「へこたれない肌」へ

スキンケアで目指すのは、世代に関係なく多くの方が「美肌」と答えられることではないだろうか。その願いを叶えるべく、味の素の提案する「美肌」とは、どのような肌かを考察した。その一つの答えが「へこたれない肌」である。仕事、家事、育児などで忙しい日常を過ごす方々にとって、時間は貴重である。思うようなスキンケアができない日もあるだろう。うっかり日差しを浴びてしまったり、寝不足だったり、かさつきを感じても保湿ができないこともあるかもしれない。そんなときでも揺らぎにくい、すこやかでしなやかさのある「へこたれない肌」。そんなタフな美しさを目指せるよう、味の素は研究・開発の成果を化粧品に込めた。

アミノ酸が働くから、明日もきっと揺らがない

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(図5) 出典:味の素

肌の不調やエイジングの原因は紫外線や乾燥した空気、大気汚染物質などの外的要因、ストレスや栄養不足、加齢などの内的要因などがある。それぞれの悪影響を防ぎ、安定した肌を維持するために必要なアプローチを、さまざまなアミノ酸の組み合わせで行う必要がある。たとえば、アミノ酸系成分がきちんとした角層を作るプロセスを助けることで肌のうるおいが守られ、乾燥によるシワができにくくなる。

味の素は、今回の研究によって明らかになった美肌タンパク質とアミノ酸の関係についての発見から、肌悩みごとに最適な「外側から与える」アミノ酸の組合せをデータベース化することに成功した。その技術知見を活かした化粧品の開発・提供および美味しさと健康を見つめてきた食関連技術を通して、美肌づくりにこれからも寄り添いつづける方針である。■

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