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まぐまぐ、株価は2カ月で92.3%上昇。ジム・ロジャーズ氏の有料メルマガ配信が刺激材料

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(画像= Rossi0917 / 写真AC、La Caprese)

2024年1月5日、東京証券取引所でまぐまぐの株価が一時927円まで買われ、昨年来高値を更新した。2023年11月1日の安値482円から2カ月で92.3%の上昇である。

まぐまぐは、コンテンツ配信プラットフォーム並びにインターネットメディアの企画・開発・運営を行っている企業である。その源流は、1996年にシステムエンジニアの深水英一郎氏が個人で開発したメルマガ配信プラットフォーム「X-mail」にまでさかのぼる。1997年には個人事業として創業し、「インターネットの本屋さん『まぐまぐ』」に名称を変更。そして、1999年には株式会社まぐまぐを設立し、現在に続くメルマガ配信サービスの運営を本格化させることとなる。

後段で述べる通り、まぐまぐは昨年12月27日に世界的な投資家であるジム・ロジャーズ氏の有料メールマガジン「Make Japan Great Again」を配信すると発表しており、これが株価にも刺激材料となっている。

今回はまぐまぐの話題をお届けしたい。

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ジム・ロジャーズ氏の有料メルマガ「Make Japan Great Again」を配信

2023年12月27日、まぐまぐは世界三大投資家ジム・ロジャーズ氏の有料メールマガジン「Make Japan Great Again」を2024年1月7日より配信すると発表した。

ジム・ロジャーズ氏は、1972年にジョージ・ソロス氏とクォンタム・ファンドを設立し、10年間で4,200%という驚異的なリターンを上げるなど、投資の世界で数々の成功を収めてきた。その先見性と的確な市場分析に基づく投資活動および発言は、現在でも多くの機関投資家や個人投資家に注目されており、ウォーレン・バフェット氏やジョージ・ソロス氏と並ぶ「世界三大投資家」と称される。主な著書に『冒険投資家ジム・ロジャーズ 世界大発見』(日経ビジネス人文庫)、『危機の時代』(日経BP)、『ジム・ロジャーズ 大予測』(東洋経済新報社)、『大転換の時代』(プレジデント社)などがある。

今回、新たに創刊したメールマガジン「Make Japan Great Again」では、ジム・ロジャーズ氏の豊富な経験から導き出した、❶中長期な相場展望、❷次に来る市場・業界、❸有効な投資戦略や心構えなどの解説に加え、❹読者からの質問に答えるQ&Aコーナーも開設している。購読料は月額5,500円(税込)で、発行日は第1日曜日・第3日曜日の月2回となる。

ジム・ロジャーズ氏の有料メールマガジン配信は、株式市場でも話題となり、まぐまぐの株価は1月5日に一時927円まで買われ、昨年来高値を更新した。昨年11月1日の安値482円から2カ月で92.3%の上昇である。

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まぐまぐ、2023年9月期は最終赤字に転落

業績を見てみよう。まぐまぐが2023年11月13日に公表した2023年9月期・通期(2022年10月1日~2023年9月30日)の業績は売上高が前期比17.0%減の4億7,500万円、営業損益は7,800万円の赤字(前期は900万円の営業利益)、経常損益は7,800万円の赤字(前期は900万円の経常利益)、最終損益は4億7,800万円の赤字(前期は400万円の最終利益)と赤字に転落した。

同期は、収益の柱となるプラットフォーム事業およびメディア広告事業が減収減益となった。

プラットフォーム事業の主軸である有料メルマガサービスでは、メディア広告事業と連携して新規クリエイターの獲得を推進したほか、ライブ配信サービス「まぐまぐ! Live」にて有料メルマガクリエイターによるライブ配信の利用促進に注力した。一方、メディア広告事業では、Webメディアにおいて新規ライターの獲得や話題性のある記事を数多く掲載し、PVおよびUU数が堅調に推移したものの、一方で新型コロナウイルスの影響により企業の広告出稿が縮小し、広告単価は引続き低い水準となった。Webメディアコンテンツ・メルマガコンテンツの広告枠販売においては、需要の高まりのある業種を中心に広告販売の強化を図ったが、新型コロナウイルスの影響による広告需要の減少および広告単価低下が響く結果となった。

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2024年9月期は黒字に転換する見通しだが…

2023年11月13日、まぐまぐは2024年9月期・通期(2023年10月1日~2024年9月30日)の業績予想について、売上高で前期比5.2%減の4億5,000万円、営業損益で200万円の黒字(前期は7,800万円の営業赤字)、経常損益で200万円の黒字(前期は7,800万円の経常赤字)、最終損益は100万円の黒字(前期は4億7,800万円の最終赤字)と黒字に転換する見通しを示した。

ただし、上記の業績予想は2023年11月13日時点のものであり、ジム・ロジャーズ氏の有料メールマガジンの波及効果等は織り込まれていない。まぐまぐは、2月13日に2024年9月期・第1四半期の決算発表を予定しており、ここで2024年9月期・通期の業績予想について修正があるのか注目されるところである。■

(La Caprese 編集部)

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