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山崎製パン、株価は年初来高値。今期は経常利益で過去最高益を予想、年間配当の増額修正も追い風

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(画像= La Caprese)

2023年8月7日、東京証券取引所で山崎製パンの株価が一時2,566円まで買われ、年初来の高値を更新した。今年1月12日の安値1,471円から7カ月で74.4%の上昇である。

山崎製パンは、日本国内最大の製パン企業である。パンのほかにも、洋菓子や和菓子、ジャムなど幅広い製品を製造・販売する一方で、ベーカリーの経営やコンビニエンスストア事業も展開している。傘下には不二家や東ハト、ヴィ・ド・フランス、ヤマザキビスケットなど多数のグループ企業を擁し、海外の事業展開にも積極的だ。

後段で述べる通り、山崎製パンが8月1日に発表した①2023年12月期・第2四半期(2023年1月1日~2023年6月30日)の連結業績が大幅な増益となったことに加え、②2023年12月期・通期(2023年1月1日~2023年12月31日)の連結業績予想を上方修正し、経常利益で過去最高益となる見通しを示したこと、③年間配当を前期比3円増の25円に増額修正すると発表したこと……などが株価にも刺激材料となった。

今回は山崎製パンの話題をお届けしよう。

山崎製パン、純利益は55.8%増。食パンや菓子パンが好調

8月1日、山崎製パンは2023年12月期・第2四半期(2023年1月1日~2023年6月30日)の連結業績を発表した。同期の売上高は前年同期比6.8%増の5,639億4,400万円、本業の利益を示す営業利益は同43.3%増の206億1,000万円、経常利益は同33.0%増の227億5,600万円、純利益は同55.8%増の140億 5,500万円と大幅な増益となった。

同期は山崎製パン単体の食パンや菓子パンが好調に推移したことに加え、連結子会社の業績が改善したことも増収増益に寄与した。

主要セグメントの概況は以下の通りである。

食品事業

食品事業の売上高は前年同期比6.7%増の5,250億1,300万円、営業利益は同37.1%増の201億7,000万円と大幅な増益となった。主要製品別の状況は以下の通りである。

食パン部門

食パンは、主力の「ロイヤルブレッド」が好調に推移するとともに「モーニングスター」や「スイートブレッド」などの低価格帯食パンが大きく伸長した。さらに、食べきりサイズのハーフサイズ食パンも伸長したほか、サンドイッチ用食パンも回復傾向を示し、前年同期の売上を上回った。

菓子パン部門

菓子パンは「コッペパン」や「まるごとソーセージ」、ヤマザキ菓子パンなど主力菓子パンが大きく伸長した。薄皮シリーズなどのミニパンが好調に推移するとともに、新製品の「生ドーナツ」シリーズや低価格帯の「ドーナツステーション」も売上増に寄与した。

和菓子部門

和菓子は、主力の串団子や大福が伸長するとともに、ホットケーキも好調に推移した。チルド製品の「クリームたっぷり生どら焼」や和洋折衷の新製品「やわらか生大福」も伸長し、売上増に寄与した。

洋菓子部門

洋菓子は、主力の2個入り生ケーキや「プレミアムスイーツ」が好調に推移するとともに、コンビニエンスストアチェーン対応製品も伸長し、前年同期の売上を上回った。

調理パン・米飯類部門

調理パン・米飯類は、おにぎりが伸長するとともに、サンドイッチや調理麺も好調に推移し、売上増に寄与した。

製菓・米菓・その他商品類部門

製菓・米菓・その他商品類は、東ハトの「ポテコ」が伸長したほか、ヤマザキビスケットの「チップスター」の売上も回復、さらに不二家の「ホームパイ チョコだらけ」も好調に推移し、前年同期の売上を上回った。

流通事業

流通事業の売上高は前年同期比7.4%増の322億円、営業損失は11億6,500万円(前年同期は18億400万円の営業損失)となった。

同期は、デイリーヤマザキのコンビニエンスストア事業にて戦略製品・戦略商品開発推進チームと連携し、「ランチパック 大盛り」シリーズやデイリーホット商品など、ヤマザキの技術を最大限活用した競争力のある商品開発を推進し、ヤマザキ独自のコンビニエンスストアチェーンを目指した。また、松戸・杉並ドミナントプロジェクトによりデイリーホットを中心に収益改善に取り組むとともに、既存店舗の改装を推進し、ヤマザキらしいお店づくりと個店毎の売上・収益の向上に取り組んだ。その結果、チェーン全店売上高は前年同期を上回るとともに、営業総収入は直営店舗数の増加もあり増収となった。

2023年12月期・通期は経常利益で過去最高益へ

8月1日、山崎製パンは業績好調を受けて2023年12月期・通期(2023年1月1日~2023年12月31日)の連結業績予想および配当予想の修正を発表した。

2023年12月期・通期(2023年1月1日~2023年12月31日)の連結業績予想については、売上高で前期比5.2%増の1兆1,330億円、本業の利益を示す営業利益は同54.3%増の340億円、経常利益は同45.4%増の380億円、純利益は同61.7%増の200億円となる見通しを示した。これは従来予想(2023年2月14日に公表)に比べ、売上高でプラス2.3%増、営業利益でプラス25.9%、経常利益でプラス22.6%、純利益でプラス33.3%の上方修正である。見立て通りとなれば、経常利益は過去最高益となる。

配当予想については、年間配当を前期比3円増の25円に増額修正することを明らかにした。

引き続き、山崎製パンの業績や株価を注視しておきたい。■

(La Caprese 編集部)

特集:外食産業「復活」への期待
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