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一家ホールディングス、今期は純利益で125.3%増へ。株価は年初来高値、既存店売上高も好調

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(画像= La Caprese)

2023年7月11日、東京証券取引所で一家ホールディングスの株価が一時686円まで買われ、年初来の高値を更新した。今年3月30日の安値572円から3カ月余りで19.9%の上昇である。

一家ホールディングスは、首都圏を中心とした飲食店の経営及びブライダル事業を展開する企業である。同社はグループミッションとして『あらゆる人の幸せに関わる日本一の“おもてなし”集団』を掲げ、「屋台屋 博多劇場」や「大衆ジンギスカン酒場 ラムちゃん」「韓国屋台 ハンサム」「こだわりもん 一家」「にのや」「TANGO by THE PLACE OF TOKYO」「RemoCafe」など多様なスタイルの飲食店を展開している。

後段で述べる通り、一家ホールディングスが5月15日に発表した、①2023年3月期(2022年4月1日~2023年3月31日)の連結業績で営業損益及び経常損益が黒字に転換したことに加えて、②2024年3月期(2023年4月1日~2024年3月31日)の連結業績予想についても増収増益となる見通しが示されたこと、③7月7日発表の月次報告で6月度の既存店売上高が前年同月に比べて10.7%増となったこと……などが追い風となっている。

今回は一家ホールディングスの話題をお届けしよう。

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一家ホールディングス、営業損益と経常損益が黒字に転換

5月15日、一家ホールディングスは2023年3月期(2022年4月1日~2023年3月31日)の連結業績を発表した。同期の売上高は前期比89.3%増の83億7,600万円、本業の利益を示す営業利益は1億6,600万円(前期は7億2,900万円の営業損失)、経常利益は1億3,100万円(前期は7億5,100万円の経常損失)、純利益は前期比57.8%減の8,000万円となった。営業損益と経常損益は黒字に転換した。

セグメント別の状況は以下の通りである。

飲食事業、既存店売上高がV字回復

同期の飲食事業は、新規出店及び既存店の業態変更、既存店のサービス力向上並びに店舗オペレーションの改善、自社アプリなどの会員獲得によるリピーター客数の増加に引き続き注力した。

新規出店・業態変更に関しては、神奈川県エリアへの新規出店(屋台屋 博多劇場横浜店)、ドミナントエリアへの新規出店(韓国屋台 ハンサム町田店・渋谷店、大衆ジンギスカン酒場 ラムちゃん亀戸店)及びアフターコロナにおけるニーズに対応した、にのや業態の新規出店(寿司トおでん にのや大門店)のほか、既存店のこだわりもん一家船橋店を「寿司トおでん にのや」に、屋台屋 博多劇場本川越店・新橋店を「韓国屋台 ハンサム」へそれぞれ業態変更した。また、Remo cafeおおたかの森店及びこだわりもん一家成田店、屋台屋 博多劇場八重洲店を閉店したことにより、直営店は合計74店舗となった。

前期(2022年3月期)は、新型コロナウイルス禍の緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置の発出等を受け、全店で臨時休業並びに酒類提供の自粛を含む要請の範囲内での時短営業を実施したが、今回(2023年3月期)は全店で通常営業を行なった。その結果、既存店(屋台屋 博多劇場業態・こだわりもん 一家業態・大衆ジンギスカン酒場 ラムちゃん業態)客数は前年比104.2%増となり、既存店客単価は前年比0.2%減で推移。さらに、既存店売上高は前年比103.8%増とV字回復した。

ブライダル事業はコロナ前の水準に戻りつつある

近年、結婚式のニーズが多様化しており、特に婚礼1組当たりの組人数が減少傾向にある。こうした中、ブライダル事業では、婚礼の主力広告媒体との連携強化による来館数・成約率の向上、サービス力向上及びコスト削減、宴席の新規案件の取り込み並びにリピート客数の増加、レストランのサービス力、商品力の向上、新規客数の増加に引き続き注力した。

その結果、施行件数は新型コロナウイルスが感染拡大する以前の水準まで戻りつつある。また、組人数・組単価についても、依然として少人数での挙式のニーズは多い状況ながらも、着実な回復傾向を示した。

2024年3月期は純利益で125.3%増の見通し

5月15日、一家ホールディングスは2024年3月期(2023年4月1日~2024年3月31日)の連結業績予想について、売上高で前期比12.3%増の94億900万円、本業の利益を示す営業利益で同80.3%増の3億円、経常利益で同117.0%増の2億8,500万円、純利益で同125.3%増の1億8,000万円と増収増益となる見通しを示した。

一家ホールディングスは、同期の経済環境について、新型コロナウイルス禍の行動制限緩和やインバウンド需要の急激な回復など、さらなる経済活動の回復が期待される一方、ロシア・ウクライナ情勢やエネルギーコスト及び原材料価格の高騰など依然として不透明感も消えていないとの認識を示した。加えて、人件費の上昇や、さらなる人材不足の深刻化による採用・教育コストの増加など厳しい経営環境が続いているとの見解を示した。

こうした中、一家ホールディングスは、中長期的に『あらゆる人の幸せに関わる日本一の“おもてなし”集団』というグループミッションのもと、より多くの消費者におもてなしによって感動を提供するために、引き続き事業の拡大、優秀な人材の確保及びサービス力・商品力の向上に注力する考えを示した。

飲食事業の新規出店については、引き続き既存業態の出店による主力ブランドの認知向上、ブランド力向上に加え、トレンドのニーズに対応した新規業態開発を継続して行うほか、自社アプリによる会員獲得、会員企画のブラッシュアップによりリピーターの増加にも注力する考えを明らかにした。さらに、店舗オペレーションの改善による経営の更なる効率化を図り、売上及び利益の拡大を図る方針である。

一方、ブライダル事業では、2023年6月~2023年8月の期間でブライダル施設「The Place of Tokyo」のリニューアル工事を実施する予定であり、それにより更なるブランド価値の向上を図るとともに、引続き主力広告媒体との連携強化による来館数・成約率の向上、サービス力向上及びコスト削減、宴席の新規案件取り込み並びにリピート客数の増加、レストランのサービス力向上・商品力向上に注力し売上及び利益拡大を図る方針を示した。

なお、冒頭で述べた通り、7月7日に一家ホールディングスが発表した月次報告で6月度の既存店売上高は前年同月比10.7%増と2ケタの伸びを示した。客数は同9.2%増、客単価は同1.4%増とそれぞれ伸長した。

引き続き、一家ホールディングスの業績や株価を注視しておきたい。■

(La Caprese 編集部)

特集:外食産業「復活」への期待
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