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認知症予防や難聴対策等で連携。豊中市とユニバーサル・サウンドデザインが協定を締結

認知症,地域での取り組み
(画像= 一点 / 写真AC、La Caprese)

2023年2月6日、豊中市とユニバーサル・サウンドデザイン(本社:東京都港区)は、認知症の危険因子である「難聴」についての普及啓発とともに、その早期発見と「ヒアリングフレイル」や認知症の進行に対する予防の促進を目的として、協定を締結した。

「ヒアリングフレイル」とは、聞きとる機能が衰えた「耳の虚弱状態」のこと。聴覚機能の低下によりコミュニケーションがうまくいかなくなることなどをきっかけに「作業記憶の低下」「言語疎通性の低下」「聴力低下の自身の無自覚」等をもたらす一因となる。また、ユニバーサル・サウンドデザインによると、家族や医療者、介護者などから「認知機能の過小評価」を受けてしまうこともあるという。加えて、「ヒアリングフレイル」は自身から聞こえにくい状態を相手に伝えることを避ける傾向があり、身体活動自体の低下と勘違いされやすく気がつきにくい特徴がある。

このような、「ヒアリングフレイル」を放置することでコミュニケーションに問題がでてくるだけでなく、認知症やうつ状態になるリスクが高まるなど、心身の活力の衰えも進行するため、早めに聴覚機能の低下に気づくことが重要とされている。

認知症,地域での取り組み
「ヒアリングフレイルの進行イメージ」 出典:ユニバーサル・サウンドデザイン
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聴覚機能の衰えを早期に発見し、ヒアリングフレイルの予防につなげる

豊中市では、2022年10月より、ヒアリングフレイル予防のためのイベント「ヒアリングでフレイルチェック」を開始している。新型コロナウイルス禍で、受診や健診を受けることを控えた結果、徐々に聴こえが低下しているにもかかわらず放置されている可能性が懸念されており、定期的にチェックすることで、聴覚機能の衰えを早期に発見し、ヒアリングフレイルの予防につなげるのが目的である。

なお、今回発表された豊中市とユニバーサル・サウンドデザインの協定締結の要旨は以下の通りである。

豊中市とユニバーサル・サウンドデザインの協定締結(要旨)

認知症,地域での取り組み
写真右:豊中市長 長内 繁樹 様
写真左:ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社 代表取締役COO 中石 真一路

▽締結日
令和5年2月6日(月)(※同日、豊中市役所において締結式を開催)

▽連携協定の内容
(1)ヒアリングフレイル、難聴に関する知識の普及啓発
(2)「みんなの聴脳力チェック」アプリおよび、対話支援機器の活用
(3)認知症予防に向けた市医師会や地域の関係団体などとの連携

出席者:
豊中市長 長内 繁樹 様
豊中市 健康医療部長 松岡 太郎 様
豊中市 コロナ健康支援課長 岸田 久世 様
ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社 代表取締役COO 中石 真一路
ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社 マーケティング本部 リスニングアドバイザー 矢澤 絵美

特集:認知症共生社会〜予防から治療、そして共生まで
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