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アートネイチャー、株価は年初来高値。中期経営計画を推進、今期は増収増益に転じる見通し

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(画像= Canva、La Caprese)

2024年5月31日、東京証券取引所でアートネイチャーの株価が一時819円まで買われ、年初来高値を更新した。今年4月18日の安値745円から1カ月半で9.9%の上昇である。

アートネイチャーは、東京都渋谷区に本社を置く総合毛髪企業である。1967年にわが国初の総合毛髪企業として誕生して以来、オーダーメイドウィッグをはじめ、増毛商品、育毛サービス、理・美容サービスなど、毛髪に関するあらゆるニーズに対応する広範なサービスを提供している。男性女性を問わず、髪の悩みをもつすべての人々に対して、一人一人の個性に合わせた最適なソリューションを提供することによって、「より美しく輝きのあるライフスタイルをご提案していくこと」を使命に掲げる毛髪業界のリーディングカンパニーである。

後段で述べる通り、アートネイチャーが公表した2024年3月期・通期(2023年4月1日~2024年3月31日)の連結業績は減収減益となったものの、2025年3月期・通期(2024年4月1日~2025年3月31日)の連結業績予想では増収増益に転じる見通しが示されるなど、今後の業績回復期待が株価のサポート要因となっているようだ。

今回はアートネイチャーの話題をお届けしよう。

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アートネイチャー、営業利益は25.7%減

5月15日、アートネイチャーは2024年3月期・通期(2023年4月1日~2024年3月31日)の連結業績を公表した。同期の経営成績は、売上高が前期比0.8%減の428億5,000万円、本業の利益を示す営業利益は同25.7%減の26億5,400万円、経常利益は同22.9%減の27億2,400万円、純利益は同22.0%減の14億6,200万円と減収減益となった。

同期は、新型コロナウイルス禍の行動制限緩和を背景に経済活動の正常化が進む一方、為替の円安進行や原材料価格、エネルギー価格の高騰による物価上昇等もあり、依然として先行き不透明な状況が継続した。こうした経営環境下、アートネイチャーは中期経営計画「アートネイチャーAdvanceプラン」を策定し、グループの強みを活かしてさまざまな課題に挑戦し、業績や毛髪業界シェアを伸長させるとともに、新領域の事業を獲得し拡充することで、「次代を切り拓くアートネイチャー」に飛躍させるべく、事業活動を実施した。

セグメント別では、男性向け売上高については、顧客定着策の推進等を実施し、リピート売上は前年比でほぼ同水準で推移したものの、新規売上が下回った結果、前年同期比1.8%減の228億1,400万円となった。

女性向け売上高については、来店顧客数の増加等により、リピート売上は前年比で増加したものの、新規売上が下回った結果、同1.8%減の127億8,800万円となった。

一方、女性向け既製品ウィッグの売上高については、入居する商業施設の来店客数増加による販売数の増加等により、同9.4%増の56億5,800万円と伸長した。

また、利益面では、上記の売上高減少に加え、売上原価、販売費および一般管理費の増加により、各段階利益(営業利益・経常利益・純利益)が揃って減益となった。

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2025年3月期は増収増益に転じる見通し

5月15日、アートネイチャーは2025年3月期・通期(2024年4月1日~2025年3月31日)の連結業績予想について、売上高で前期比5.0%増の450億0,100万円、本業の利益を示す営業利益で同9.7%増の29億1,100万円、経常利益で同8.3%増の29億4,900万円、純利益で同3.2%増の15億0,900万円と増収増益に転じる見通しを示した。

アートネイチャーは、同期の事業環境について、隣接業界を含めた新規参入企業や同業他社との競合激化などにより、引き続き厳しいものになるとの認識を示した。その上で、2024年3月期を初年度とする中期経営計画「アートネイチャーAdvanceプラン」を策定し、この3年間で毛髪業界におけるトップブランドの位置付けを確固たるものにすると共に、「美と健康」に係る新領域の事業に事業領域を拡充し、「次代を切り拓くアートネイチャー」を次のステージに飛躍させる方針をあらためて強調した。

引き続き、アートネイチャーの業績や株価を注視しておきたい。■

(La Caprese 編集部)

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