今年も冬本番が近づいてきた。
筆者はMacBookを愛用しているのだが、冬になるとパームレスト(キーボード手前の手首や手のひらを乗せる部分)が氷のように冷たくなるので、素手でキーボードを打つのが辛くなる。気温が下がり、パームレストが冷えてくると、いよいよ冬が訪れるのだな……と実感する。
余談であるが、筆者は冬の冷たいパームレスト対策として、指なし手袋(スマホ手袋)を愛用している。メイン素材は綿で、肌触りがよく、ほどよい厚さで、手にフィットして、温かい。作業効率が落ちることなく、サクサクとキーボードが打てるので重宝している。下記に商品リンクを貼っておくので、パソコン作業時の手の冷え対策の参考にして頂けたら幸いである。
というわけで、今回は冬の「冷え対策」の話題をお届けしたい。
寒い冬こそ、しっかり食べて運動をすることが大切
2023年11月9日、リンナイ(本社:愛知県名古屋市)は『熱と暮らし通信 冷え・ヒートショックに関する都道府県意識調査』を発表した。本調査は、東京都市大学人間科学部学部長で“お風呂ドクター”の早坂信哉教授の監修のもと、全国47都道府県の20代~60代の男女2,350名を対象に行われた。
まず、本調査で冬に多い身体の不調(複数回答)について聞いたところ、最も多い回答は「冷え」の44%であった。次いで「肩こり(24%)」「便秘・下痢(22%)」「気分の落ち込み(15%)」と続いた。ちなみに、「冷え」と回答した割合が最も高い地域は滋賀県の70%で、次いで鳥取県の58%、同率で山梨県と大阪府の54%となった。(図1)
出典:リンナイ『熱と暮らし通信 冷え・ヒートショックに関する都道府県意識調査』
また、冷えに悩む回答者に、冷えを感じる身体の部位(複数回答)について聞いたところ、最も多い回答は「足先」の94%で、次いで「手先(69%)」「脚部(21%)」との声が寄せられた。(図2)
出典:リンナイ『熱と暮らし通信 冷え・ヒートショックに関する都道府県意識調査』
早坂教授は、「冷えは、運動不足や筋肉量の低下、食事量の低下により熱生産量が減り、薄着などによる熱放散が多いと起こりやすくなります」と指摘。その上で、「女性は男性と比べて筋肉量が少ないことから、冷えに悩まされる傾向があります。寒い時こそ、しっかり食べて運動をすることが大切ですね」とコメントしている。
自己流の冷え対策で失敗していない? お風呂の入り方で悩みも
ちなみに、冷えに悩む人にその対策方法を聞いた(複数回答)ところ、最も多い回答は「温かいものを食べる」の61%であった。次いで「暖房器具を使用する(57%)」「入浴する(全身浴)(50%)」と続いた。なお、本調査では冷え対策としての入浴(お風呂の入り方)に15%が悩みを抱えていることも明らかになった。
出典:リンナイ『熱と暮らし通信 冷え・ヒートショックに関する都道府県意識調査』
出典:リンナイ『熱と暮らし通信 冷え・ヒートショックに関する都道府県意識調査』
この結果について早坂教授は、「冷え対策として食事や暖房も有効ですが、自宅のお風呂も活用できます」と指摘している。「冷え対策に改めて入浴を見直してみましょう。お風呂も入り方次第では、優秀な健康増進機器になりますが、約15%もの方が入浴法で悩みがあるようです。入浴で疲れてしまったり、入浴しているのに身体の冷えが気になる方も多いようで、正しい入浴ができていないのかもしれません。基本の入浴法は40℃10分間とお伝えしています。熱すぎると逆に温かさが長続きせず、また長風呂は湯疲れの元です」(早坂教授)とアドバイスしていた。
これから冬本番を迎えるが、万全な「冷え対策」で臨みたいものである。■
(La Caprese 編集長 Yukio)