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良品計画、今期は営業利益で過去最高益へ。株価は年初来高値、既存店売上が堅調、価格改定も業績に寄与

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(画像= La Caprese)

2024年4月15日、東京証券取引所で良品計画の株価が一時2,599円まで買われ、年初来高値を更新した。2023年3月2日の安値1,310円から13カ月余りで98.4%の上昇である。

良品計画は、「無印良品」を中心とした専門店事業の運営および商品企画から開発・製造・卸し・販売等を手がける企業である。その源流は、1980年に西友で誕生したPB商品(無印良品)にまでさかのぼる。当時の取り扱い品目は家庭用品9品目、食品31品目であった。その後、1981年に衣料品販売を開始、1983年には直営1号店となる無印良品青山を出店している。さらに、1989年には株式会社良品計画を設立、翌1990年に西友から「無印良品」の営業権を譲り受けている。現在は国内外で1,241店舗(国内586店舗、海外655店舗、2024年2月末時点)、約7,000品目の商品を展開するブランドへ成長した。

後段で述べる通り、良品計画が4月12日に公表した2024年8月期・第2四半期(2023年9月1日~2024年2月29日)の連結業績が大幅な増収増益となったことが、株価にも刺激材料となったようだ。

今回は良品計画の話題をお届けしよう。

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良品計画、営業利益は136.8%増

4月12日、良品計画は2024年8月期・第2四半期(2023年9月1日~2024年2月29日)の連結業績を公表した。同期の経営成績は、営業収益が前年同期比12.9%増の3,198億3,900万円、本業の利益を示す営業利益が同136.8%増の240億9,900万円、経常利益は同128.1%増の241億7,300万円、純利益は同114.4%増の157億7,200万円と大幅な増収増益となった。

同期は、世界的な資源価格の高騰や金融引き締めに伴う海外景気の下振れ懸念により、依然として不透明な経営環境が継続した。また、日本国内では為替の円安進行や原燃料材料価格の上昇に伴う生活必需品の値上げも相次ぎ、消費者の節約志向が一層強まることとなった。

こうした中、良品計画の営業収益は、新規出店に伴う店舗数の増加に加え、国内外の既存店売上が堅調に推移したことで、増収となった。また、国内における価格改定に伴い、営業総利益率の改善が進み、営業利益・経常利益・純利益も大幅な増益となった。

ちなみに、同期末における無印良品(ライセンスドストアを含む)の店舗数は国内外で計1,241店舗(国内586店舗、海外655店舗)となり、前期末に比べ53店舗増加した。国内では、郊外の生活圏を中心に34店舗を出店、海外では中国大陸、香港、タイ、マレーシア等に34店舗を出店し、店舗網を拡大した。

セグメント別の概況は以下の通りである。

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国内事業

国内事業の営業収益は前年同期比10.1%増の1,849億円、セグメント利益は同110.4%増の169億2,800万円と、大幅な増収増益となった。

同期は会員向けセール「無印良品週間」の効果に加え、スキンケアや日用消耗品をはじめとする生活雑貨を中心に新商品を投入したことで、増収となった。また、2023年1月から2月にかけて実施した一部商品の価格改定に伴い、営業総利益率の改善が進み、大幅な増益となった。

東アジア事業

東アジア事業の営業収益は前年同期比16.9%増の958億5,700万円、セグメント利益は同27.4%増の162億2,300万円と、大幅な増収増益となった。

同期は、中国大陸が増収増益となった。北京において旗艦店を出店するなど、店舗数を拡大したほか、生活雑貨を中心に現地開発商品を拡充した。そのほか、台湾、香港、韓国も増収増益となった。

東南アジア・オセアニア事業

東南アジア・オセアニア事業の営業収益は前年同期比23.5%増の189億9,200万円、セグメント利益は同42.9%増の24億7,300万円と、大幅な増収増益となった。

同期はタイ、マレーシア、ベトナムなどでの積極的な新規出店により売上が伸長するとともに、セグメント利益も前年実績を大きく上回った。

欧米事業

欧米事業の営業収益は前年同期比12.0%増の200億8,800万円、セグメント利益は同366.5%増の23億4,300万円と、大幅な増収増益となった。

同期は、北米にて店舗運営力の向上および経営体制の強化を進めたことが功を奏し、売上が伸長した。また、欧州においては、経営資源を集中させるため、不採算店舗を閉鎖するなど、収益基盤の強化を進めた。

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今期は営業利益で過去最高益へ

4月12日、良品計画は2024年8月期・通期(2023年9月1日~2024年8月31日)の連結業績予想について、営業収益で前期比10.1%増の6,400億円、本業の利益を示す営業利益は同44.9%増の480億円、経常利益は同27.2%増の460億円、純利益は同49.6%増の330億円と、従来予想(2023年10月13日公表)を据え置いた。見立て通りとなれば、営業利益で過去最高益を更新する見通しである。

なお、良品計画は現状を第二創業と位置付け、「人と自然とモノの望ましい関係と心豊かな人間社会」を考えた商品・サービス・店舗・活動を通じて「感じ良い暮らしと社会」の実現に貢献することを企業理念と定め、①日常生活の基本商品群を誠実な品質と倫理的な視点から開発し、使うことで社会を良くする商品を、手に取りやすい価格で提供すること、②店舗は各地域のコミュニティセンターとしての役割を持ち、地域の人々と課題や価値観を共有し、共に地域課題に取り組み、地域への良いインパクトを実現すること……の2つの使命を掲げ、事業展開を進めている。

引き続き、良品計画の業績や株価を注視しておきたい。■

(画像= La Caprese)

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