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リブセンスの株価が上昇した理由

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(画像= Canva、La Caprese)

2023年3月24日、東京証券取引所でリブセンスの株価が終値ベースで前日比12.3%高の274円に上昇する場面が見られた。リブセンスはアルバイト求人サービス『マッハバイト』や、競争入札型転職サービス『転職ドラフト』、転職口コミサイト『転職会議』などを運営する企業である。

リブセンスは3月23日、『転職会議』にChatGPTを連携し、企業の口コミの要約情報の提供を開始したと発表した(詳細は後述)。『転職会議』は2023年3月時点で、32万件以上の求人情報のほか、360万件以上の転職口コミ情報を掲載、870万人以上の会員数を有するサイトである。

ちなみに、ChatGPTは米人工知能研究所のOpenAIが開発したAIチャットボットで、自然言語処理技術を駆使し、人間らしい会話や文章を生成できるため、顧客対応チャットボットや言語翻訳、文章要約などのタスクに有用とされている。メディアでも度々取り上げられるなど話題を呼んでいる「ChatGPT」は、株式市場の関心も高く、3月23日のリブセンスのニュースリリースが刺激材料となったようだ。

今回はリブセンスの話題をお届けしよう。

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リブセンス、転職口コミサイト『転職会議』にChatGPTを連携

3月23日、リブセンスは転職口コミサイト『転職会議』に米OpenAIのChatGPTを連携し、企業の口コミの要約情報の提供を開始したと発表した。試験導入として、4月3日までの期間、会員登録の有無に関わらず、すべてのユーザーに要約情報を公開する(※期間は予告なく変更する場合がある)。

『転職会議』では定量的な評価の集計も行っているものの、各人にとっての「良い企業」とは一般的に定義できるものではなく、個々の価値観やライフステージ等によっても変化する側面もある。そのため、待遇や制度、社内の雰囲気や方針などが、自分の価値観とマッチしているかを把握するには、定性的な口コミからも情報を得ることが必須となるが、情報の充実度に比例して全体を把握する難易度が上がることが課題となっていた。ChatGPTの活用はこの課題を解決するための試みで、要約文を数分で生成し、情報のサマリーを提供するものである。

今回は第1弾として、約2,600社の企業口コミ要約文をリリースする。冒頭で述べた通り、『転職会議』は360万件以上の企業口コミを掲載しているが、その中でも大手企業の口コミ数は数千にのぼる。試験的な導入ではあるが、ChatGPTを活用することにより、膨大な口コミ情報を短く分かりやすく要約してユーザーに提供することで、ニーズに合った企業探しをより効率的にサポートする。

ChatGPTは転職業界のゲームチェンジャーになるか?

業績をみてみよう。リブセンスが公表した2022年12月期(2022年1月1日~2022年12月31日)の連結業績は売上高が前期比13.8%増の47億5,700万円、本業の利益を示す営業利益は2億8,400万円(前期は11億1,200万円の営業損失)、経常利益は4億3,800万円(前期は9億1,600万円の経常損失)、純利益は5億3,700万円(前期は9億4,300万円の純損失)となった。売上高が2ケタの増収となったほか、営業損益や経常損益、純損益が黒字に転換した。

同期はアルバイト求人サービス『マッハバイト』、競争入札型転職サービス『転職ドラフト』、転職口コミサイト『転職会議』のさらなる事業成長や、新たなマネタイズポイントの創出に取り組み、3事業全てにおいて増収となった。また、増収に伴い既存事業の利益も伸長し、事業成長および収益力の強化が順調に進捗した。

『マッハバイト』においては、各業種における顧客の採用ニーズの回復に合わせて積極的に拡販を展開した。同時に、セールス・マーケティングの連携による高効率な集客を行うことで顧客ニーズを満たし、取引を拡大した。

『転職ドラフト』はITエンジニアの採用ニーズの高さを背景に、参加会員および参加企業数の増加基調が続いた。加えて料金体系の改訂も寄与し、大幅な増収となった。

『転職会議』はサイト改善により閲覧者数が増加したほか、セールスにより大口提携先の予算枠を獲得した。また、新たなマネタイズポイントの創出として、口コミを無制限に閲覧できるサブスクリプション商品「口コミパス」の販売を開始したことで、有料会員数も増加した。

先に述べた通り、『転職会議』でのChatGPTの活用が今後のリブセンスの業績にどのような影響を及ぼすのか気になるところである。ChatGPTについては未知の部分もあるが、転職業界のゲームチェンジャーになる可能性を秘めているだけに、引き続き注目しておきたい。■

(La Caprese 編集部)

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