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女性の60〜70%前後が、敏感肌症状を「感じる/時々感じる」と回答――丸善製薬の調査報告

敏感肌,乾燥肌
(画像= Beruta / 写真AC、La Caprese)

男性の50%前後、女性の60%〜70%前後が、敏感肌症状を「感じる/時々感じる」と回答。――2023年3月14日、丸善製薬(本社:広島県尾道市)が公表した調査報告でそのような実態が浮き彫りとなった。

丸善製薬は、植物を中心とする天然物より医薬品や医薬部外品、化粧品、食品の原料を製造する企業で、さまざまな研究成果や調査報告を公表している。今回公表した調査は、20代から50代の男女5,000名を対象に、消費者の「敏感肌化粧品」に対する意識を確認するために行われた。その結果、前述の通り、男性では全年代を通じて50%前後、女性では年代ごとに60%から70%前後の消費者が、自身を敏感肌だと「感じる/時々感じる」と回答した。

さらに、調査対象者を敏感肌群、ゆらぎ肌群、非敏感肌群に設定し「現在感じている肌悩み」を確認したところ、敏感肌群、ゆらぎ肌群の消費者は、非敏感肌群と比較して「乾燥・かさつき」といった症状に加え、「くすみの悪化」「シワ」など美容と関連する症状に対しても関心が高い傾向が示唆された。そのほか、化粧品を使用・購入する際に重視することや、敏感肌用化粧品の広告等で汎用される表現への理解度などについて各群の回答を比較、分析した。

以下は、丸善製薬の調査報告の概要である。

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丸善製薬、消費者の「敏感肌化粧品」に対する意識調査

調査条件の概要

■ 実施時期:2023年1月
■ 調査方法:インターネットアンケート調査(調査機関:マイボイスコム)
■ 一次調査対象者:20代から50代男女 5,000名
■ 本調査対象者:スキンケア化粧品を使用している20代~50代男女 1,002名
一次調査の設問1-A(あなたはご自身の肌が「敏感肌」だと感じることはありますか?)の回答に応じて3群に分割して集計
① 感じることがある:敏感肌群
② 時々、感じることがある:ゆらぎ肌群
③ 感じることは無い:非敏感肌群

女性の60%から70%前後が、敏感肌症状を「感じることがある」「時々感じることがある」と回答

まず、「自身を敏感肌だと感じるか」について確認したところ、男性では全年代を通じて50%前後の消費者が、女性では60%から70%前後の消費者が、敏感肌症状を「感じることがある」「時々感じることがある」と回答した。(一次調査(1-A)参照)

敏感肌,乾燥肌
敏感肌,乾燥肌
一次調査(1-A) 出典:丸善製薬

「敏感肌群」「ゆらぎ肌群」は、肌状態やスキンケアに対する関心・意識が高い?

現在感じている肌悩みについて「敏感肌群」及び「ゆらぎ肌群」と「非敏感肌群」の回答を比較したところ、「乾燥・かさつき(肌荒れ)」「かゆみ・不快感」「肌の赤み」「ニキビ・吹き出物」といった敏感肌症状に関連する項目の選択率に顕著な差が確認された。また「くすみ悪化・透明感低下」「シワ」など、主に美容と関連する項目の選択率についても一定の差が見られた。これらの結果から「敏感肌群」及び「ゆらぎ肌群」は、自身の肌状態やスキンケアに対する関心、意識が「非敏感肌群」と比較して総じて高い可能性が示唆された。(本調査(1)女性集計結果参照)

敏感肌,乾燥肌
敏感肌,乾燥肌
本調査(1)女性集計結果 出典:丸善製薬

「敏感肌群」と「ゆらぎ肌群」で、肌状態を悪化させる原因についての回答に差異

自身の肌状態を悪化させる原因について「敏感肌群」及び「ゆらぎ肌群」は「非敏感肌群」と比較して一人当たりの回答個数(原因として選択された項目の数)が多い結果となった。また、「敏感肌群」と「ゆらぎ肌群」を比較すると「敏感肌群」では「空気の乾燥」「花粉」など、主に外的要因に起因する項目が比較的多く選択されており「ゆらぎ肌群」においては「睡眠不足、疲れ」「精神的ストレス」といった主に内的要因、生活習慣に起因する項目が比較的多く選択される傾向が確認された。(本調査(2)女性集計結果参照)

敏感肌,乾燥肌
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本調査(2)女性集計結果 出典:丸善製薬

スキンケア製品を使用/購入する際に重視することは?

スキンケア製品を使用/購入する際に重視することについて「敏感肌群」と「非敏感肌群」を比較したところ、回答率の差が目立った選択肢は以下の通りであった。

・「敏感肌群」>「非敏感肌群」:「敏感肌スキンケアのブランドである」「自分の肌に合う」
・「敏感肌群」<「非敏感肌群」:「価格が適切である」「効果が期待できる」
(本調査(5)女性集計結果参照)

敏感肌,乾燥肌
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本調査(5)女性集計結果 出典:丸善製薬

「敏感肌群」が化粧品広告で参考にしているのは?

敏感肌用化粧品の広告等でよく用いられる表現、説明について「敏感肌群」において「化粧品を使用/購入する際の参考にしている」との回答が多かった選択肢は「無香料」「赤ちゃんにも使える」「アレルギーテスト実施済み」「無着色」「アルコール(エタノール)不使用」であった。
(本調査(8)女性集計結果参照 グラフでは選択肢について一部略語を使用)

敏感肌,乾燥肌
敏感肌,乾燥肌
本調査(8)女性集計結果 出典:丸善製薬

丸善製薬では、今回の調査で確認された消費者ニーズや課題に対応する化粧品原料の研究開発と提案を推進する方針である。引き続き、丸善製薬の研究開発や調査報告が注目される。■

(La Caprese 編集部)

特集:美肌を科学する
美肌,科学的根拠
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