2023年1月6日、ライオン <4912> は受験シーズンに先駆け、『2023年受験当日のトラブルに関する調査』と題して大学受験経験者への調査結果を公表した。調査対象者は全国の19歳~25歳の大学受験の経験がある740名の男女である。
後段で述べる通り、本調査では(1)受験本番で実力を十分に発揮できた人はおよそ4人に1人にとどまった(2)受験当日に起きた予想外の出来事で、もっとも多かったのは「体調不良」(3)受験当日に経験した体調不良の第1位は「下痢・腹痛」……など受験当日の具体的なトラブル等が浮き彫りとなった。
今回はライオンの『2023年受験当日のトラブルに関する調査』を紹介したい。
受験当日に起こりうる不安要素トップ3は「体調不良」「会場の室温」「他受験生の行動」
まず、最初に「受験本番で実力を発揮できましたか?」という質問に対して、「十分に発揮できた」と回答した人はおよそ4人に1人(24.6%)にとどまり、当日十分に実力を発揮できなかった受験生が多くいることが判明した。
また、約3人に1人の割合で、受験当日に何らかのトラブルがあったことも明らかになった。
「受験当日に経験した出来事(失敗・トラブル)は?」(複数回答)という質問に対して、もっとも多かったのは「体調不良」で49.0%に達した。次いで、「試験会場の室温が高すぎる/低すぎる(26.3%)」「試験会場での周囲の受験生の行動(18.6%)」と、体調不良以外でも当日に様々なトラブルが起きていることが判明した(図1)。
受験当日、予想外の体調不良の症状1位は「下痢・腹痛」
続いて、受験当日に体調不良を経験した人に「具体的な症状」について質問した。もっとも多く寄せられた回答は「下痢・腹痛」で30.8%となった。続いて「頭痛(26.2%)」「生理痛(20.0%)」「吐き気やめまい(20.0%)」という回答が寄せられた。
ちなみに、受験当日に「下痢・腹痛」を経験した人のうち、6割以上が「自分には予想できていなかった」と回答している(図2) 。この結果から、普段あまり「下痢・腹痛」の症状がない人でも受験当日はこれらの症状が出てしまうことが判明した。
何が受験当日の「体調不良」に影響したのか?
さらに、受験当日に遭遇したトラブルが「体調不良」と回答した人に、「体調不良に影響したものは何だと思いますか?」(複数回答)という質問をしたところ、実に5割以上が「プレッシャー(50.5%)」と回答した。次いで「冷え (27.4%)」「天候・気温(25.3%)」「睡眠不足(22.1%)」という回答が寄せられた(図3)。とりわけ、「プレッシャー」は受験生に大きな影響を与えていることが読み取れる内容となった。
受験というプレッシャーがかかる大切な場面で、最大限のパフォーマンスを発揮するために
受験当日の「予想外のトラブルのために準備していましたか?」という質問に対して、「準備していた」と回答した人は42.6%であった。また、「どのような備えが必要だと思いますか?」という質問をしたところ、もっとも多かったのはカイロ、ひざかけ、カーディガンなどの「防寒具(31.8%)」、次いで「入学試験要項(30.3%)」「会場までの地図(29.9%)」「薬の持ち歩き(25.8%)」となった(図4)。
最後に、「受験当日に備えたほうが良いと思う薬は?」との質問に対しては、 「下痢止め薬」と回答した人が4割以上(47.2%)となった。続いて「目薬(42.8%)」「胃薬(34.4%)」「解熱鎮痛薬(33.9%)」の回答が寄せられた(図5)。
これから、いよいよ受験シーズンが本番を迎えるが、受験生にとっては、新型コロナウイルス対策はもちろんのこと、それ以外にも体調管理などの万全の備えが求められる。受験というプレッシャーがかかる大切な場面で、最大限のパフォーマンスを発揮するためにも、予想外の体調不良に備えておくことが大切と言えそうである。■
(La Caprese 編集部)