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エッセイ:ありがとう!アニキ!

グレンダイザー,海外,人気
(画像= Manga Productions)

2022年12月15日、サウジアラビアのリヤドに本拠を置くマンガプロダクションズ(Manga Productions)は、世界最大の立像となる『UFOロボ グレンダイザー』をサウジアラビアの首都リヤドで公開したと発表した。

マンガプロダクションズはダイナミック企画(東京都)と『UFOロボ グレンダイザー』の中東でのゲーム・アミューズメント施設・イベントにおけるキャラクターの利用等を含む、IPライセンスに関する戦略的パートナーシップ契約を締結。その最初の取り組みとして、『UFOロボ グレンダイザー』の立像をサウジアラビアのセラ社と共同制作した。

なお、今回公開した全高33.7mの『UFOロボ グレンダイザー』像は、世界最大の架空のキャラクターの金属製彫刻としてギネス世界記録に認定された。

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アニメ『UFOロボ グレンダイザー』、最高視聴率で27.6%を記録

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全高33.7mの『UFOロボ グレンダイザー』像 (画像= Manga Productions)

『UFOロボ グレンダイザー』は永井豪氏による漫画作品で、1975年10月から1977年2月までフジテレビ系列でアニメ作品としても放送された。第1作の『マジンガーZ』および第2作の『グレートマジンガー』に続くマジンガーシリーズ(ロボットアニメ)の第3作である。

当時、筆者は小学生であったが、マジンガーシリーズはクラスでも大変な人気だった。『UFOロボ グレンダイザー』のアニメ作品全74話の平均視聴率は20.9%、最高視聴率は第21話「決戦!オーロラの輝き」で27.6%を記録した(ビデオリサーチ関東地区調べ)。

しかしながら、筆者はマジンガーシリーズ全3作の中で、やはり第1作目の『マジンガーZ』が一番のお気に入りである。1972年12月から1974年9月まで放送されたテレビアニメ『マジンガーZ』は、その人気からオモチャなどのさまざまな関連商品が登場した。中でもポピー(現在のバンダイボーイズトイ事業部およびBANDAI SPIRITSコレクターズ事業部)が発売した「超合金マジンガーZ」は憧れの的だった。

この「超合金マジンガーZ」のすごいところは、本物の金属(亜鉛ダイキャストパーツ)が使われていたことだ。当時の子ども向けのオモチャといえば、ブリキ製かソフトビニール製が主流だった。それだけに、「超合金(亜鉛ダイキャストパーツ)」のロボットは筆者のハートを鷲掴みにした。

クリスマス・イブの朝――。初めて手にした「超合金マジンガーZ」のずっしり重たい感触とともに、こみ上げる興奮と喜びは、いまでも鮮明に覚えている。

たくさんの楽しい思い出をありがとう!アニキ!

もう一つ。『マジンガーZ』で忘れてならないのは、なんといっても“アニキ”の愛称で親しまれた水木一郎氏の歌唱するテーマソングだ。『マジンガーZ』のテーマソングのレコード売上は70万枚の大ヒットを記録した。

「空にそびえる くろがねの城 スーパーロボット マジンガーZ」
「マジンゴー! マジンゴー! マジンガーZ!」

遠足のバスの中でクラスメイトたちと夢中になってうたったのは良い思い出である。

2022年12月6日、水木一郎氏は肺がんのため亡くなられた。74歳だった。子どもの頃に憧れていたヒーローが亡くなられるのは、本当に寂しい限りである。せめて中東の地に立つ『UFOロボ グレンダイザー』像が供養になればと思う。

たくさんの楽しい思い出をありがとう!アニキ!■

(La Caprese 編集長 Yukio)

連載:編集長エッセイ
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