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不二家の株価が年初来高値を更新 「カントリーマアム チョコまみれ」「ホームパイ チョコだらけ」の販売好調

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(画像= ぽせ〜どん / 写真AC、La Caprese)

2022年11月11日、東証プライムに上場する不二家の株価が一時2,655円まで買われ、年初来の高値を更新した。今年1月19日につけた年初来安値の2,163円から約10カ月で22.7%の上昇である。

10月24日、不二家が取引終了後に発表した2022年12月期・第3四半期(2022年1月〜9月)連結業績は大幅な増益を記録した(詳細は後述)。これを受けて、翌10月25日の不二家の株価は前日比3.9%高の2,580円と上昇した。その後は一時的に売られる場面も見られたが、適度な揉み合いを繰り返しながら水準を切り上げ、11月11日には年初来高値となる2,655円をつけている。

株式市場では決算発表後に相場の流れが大きく変わるのは珍しいことではない。不二家も御多分に洩れず、10月25日以降の上昇傾向が顕著となっている。10月24日の終値(2,482円)から11月11日の終値(2,611円)までの上昇率は5.2%だ。

今回は不二家の業績をみてみよう。

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不二家、2022年12月期・第3四半期の営業利益は28.6%増

10月24日、不二家が発表した2022年12月期・第3四半期(2022年1月〜9月)の連結業績は、売上高が720億5,800万円となった。今期から「収益認識に関する会計基準」を適用しているため前年同期との比較はない。ただし、不二家は参考までに「収益認識に関する会計基準」の影響等を除外した実質の対前年同期比で14.5%増であることを明らかにしている。一方、本業の利益を示す営業利益は前年同期に比べて28.6%増の25億1,600万円、経常利益は同27.7%増の37億1,800万円、純利益は26.3%増の20億2,800万円と大幅な増益となった。

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※売上高の対前年同期比は「収益認識に関する会計基準」の影響等を除外した実質の比較。

セグメント別では、「洋菓子事業」の売上高が208億5,800万円となった。「収益認識に関する会計基準」の影響等を除外した実質の対前年同期比は3.0%増と堅調だった。

同期の「洋菓子事業」は、洋菓子チェーン店にて、産地・品種にこだわった原料を使用した新製品や人気製品を拡販する施策を週替わりで実行した。加えて、ショートケーキの発売100周年を記念して、「12の物語」と題した記念製品を毎月発売した。さらにテレビCMを含め特に若年層に向けた販売促進活動を展開して売上確保を図った。

また、広域流通企業との取り組みでは、厳選素材を使用したパフケーキ「ペコパフ」や不二家のマカロンの焼成技術を活用した「トゥンカロン」の販売が好調に推移した。加えて、「ミルキー」や「カントリーマアム」など不二家のブランドを活かした製品の提案も積極的に行った。

「カントリーマアム チョコまみれ」「ホームパイ チョコだらけ」の販売好調

一方、「製菓事業」セグメントの売上高は488億6,800万円であった。「収益認識に関する会計基準」の影響等を除外した実質の対前年同期比は19.3%増と好調に推移した。同期は原材料やエネルギー価格高騰への対策として、生産能力増強や省人化、太陽光発電設備の導入を図るなど、さらなる生産性向上に取り組むとともに、内容量や価格の見直しを行い、利益確保に努めた。

菓子では「カントリーマアム チョコまみれ」の販売が好調だった。それに伴い、生産能力を最大限に増強し、需要に合わせた包装形態も取り揃え、さらなる拡販を図った。また、新製品「ホームパイ チョコだらけ」も順調な滑り出しをみせたほか、「ルック」や「ミルキー」等のブランドにおいても新製品を投入、テレビCMやデジタル広告配信等の販売促進活動を積極的に展開したことが功を奏した。一方、飲料については、「レモネードスカッシュ」「ネクタースパークリング ピーチ&グレープ」などの新製品を投入した。

不二家は2022年12月期(通期)の業績見通しについて、売上高で990億円(今期から「収益認識に関する会計基準」を適用しているため前期との比較はなし)、営業利益で前期比27.8%増の53億円、経常利益で同11.2%増の58億円、純利益で7.2%増の34億円と従来予想を据え置いている。

ちなみに、第3四半期連結業績の通期予想に対する進ちょく率は、売上高で72.8%、営業利益で47.5%である。原材料やエネルギー価格の高騰に対する懸念を残すなか、本業の利益を示す営業利益で通期予想を達成できるか注目されるところだ。■

(La Caprese 編集部)

特集:外食産業「復活」への期待
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