「慢性的な疲労を感じている人は6割」――。2024年3月8日、マイボイスコム(本社:東京都千代田区)が発表した『疲れ・疲労』に関する調査報告(第6回)で、そのような状況が明らかになった。
マイボイスコムは、伊藤忠系シンクタンクのCRC総合研究所(現:伊藤忠テクノソリューションズ)の社内ベンチャーとして1999年7月に設立したリサーチ会社で、インターネット調査の黎明期から、専門リサーチャーが品質重視のリサーチを提供している企業である。今回発表した『疲れ・疲労』に関する調査は2024年2月1日~2月5日に男女9,600名を対象に行われた。
本調査報告の概要は以下の通りである。
慢性的な疲労を感じている人は6割
「女性の10~40代」に高い傾向が見られる
普段の生活で、慢性的な疲れ・疲労を感じている人は、「感じている」「やや感じている」を合わせて6割となった。特に女性の10~40代では各70%を超えたほか、男性は50代でやや高い傾向が見られた。

ちなみに、普段の生活で感じる疲れ・疲労について、身体的、精神的どちらが多いか聞いたところ、「身体的な疲労・疲れを感じることの方が多い」は28.6%で、70代でやや高い傾向となった。一方、「精神的な疲労・疲れを感じることの方が多い」は23.3%で、若年層で高い傾向が見られた。また、「どちらも同じぐらい」は35.9%となった。
疲労の原因と思うのは「加齢」「運動不足」「睡眠不足」が上位に
次に、疲れ・疲労を感じる原因と思うことについて質問したところ、「加齢」が45.0%、「運動不足」「睡眠不足」が各30%台、「目の使い過ぎ、スマホ・PC等の画面を見る時間が長い」「同じ姿勢でいることが多い」が各20%台となった(複数回答)。「睡眠不足」「休む時間がない・少ない」は、若年層で高い傾向が見られた。また、精神的な疲労を感じる層では、「人間関係のストレス・悩み」「家族・親族問題」「経済的な悩み」が高い傾向となった。

ちなみに、疲労回復のためにすることについて質問したところ、「寝る」が64.5%、「体を休める」が43.2%、「入浴、半身浴など」「運動、体を動かす」が各20%台となった(複数回答)。このほか、「甘いものを飲食する」「自分が好きなものを飲食する」「温かいものを飲食する」「マッサージ、ストレッチなど」は女性で高い比率を示した。
疲労回復のために飲んでいるものは?
疲労回復のために飲んでいるものについて質問したところ、「コーヒー、コーヒー系飲料」が30.9%、「栄養ドリンク」「日本茶、中国茶、健康茶、ハーブティーなど」「紅茶、紅茶系飲料」が各10%台であった。特に男性の10~30代では、「エナジードリンク」「栄養ドリンク」「炭酸飲料」が上位3項目に並んだ。■
